元キャンディーズの“スーちゃん”としても知られる女優の田中好子(本名・小達好子)さんがが21日、乳がんのため東京都港区の病院で死去した。55歳だった。
田中さんは、伊藤蘭さん、藤村美樹さんの3人でキャンディーズとして1973年にデビュー。「年下の男の子」「春一番」「微笑がえし」などのヒット曲を出し、アイドルグループとして人気絶頂の中、78年に突如“普通の女の子に戻りたい”としてグループは解散。その後は80年に芸能界に復帰、女優として活躍した。89年には映画「黒い雨」で日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を受賞している。
昨晩遅く、夫の小達一雄さん(故夏目雅子さんの実兄)が記者団の取材に応じ、詳しく闘病生活などを説明した。闘病中の田中さんについて「切に望んでたことは女優を続けたいということでした。大好きでした」。最期にかける言葉を聞かれると、「『ありがとう』ですね」と、伏し目がちに語った。