「第36回菊田一夫演劇賞授賞式」が25日、都内で行われた。
600回を超える「マイ・フェア・レディ」のイライザ役で特別賞を受賞した女優の大地真央は、「イライザ役を演じ続けた20年間には、北海道から鹿児島で公演をすることができた。今大変な思いをされている東北の皆さまに、少しでも何かの力になれたらという思いでいっぱい。日本中の皆さまに、ミュージカルを見ていただける日が一日も早く戻るよう願っている」と話し、副賞である50万円を全額寄付すると表明した。
また、ミシマダブル「サド侯爵夫人」のモントルイユ夫人、「イリアス」のプリアモス王役で大賞を受賞した俳優の平幹二朗は、「50年くらい芝居をしている中でいくつか賞をいただいたが、今までは全て主役。今回は二つとも脇役だった。主役でも脇役でもオファーがあったら喜んでやらせていただこうと思っていたところ、老優が生きていく励ましになった」と喜びを語った。