秋吉久美子、撮影現場でのいじめ告白 「『おはよう』と言っても誰も返してくれない」

2017年9月21日 / 11:44

芸能生活で経験した確執エピソードを語った夏木マリ(左)と秋吉久美子

 スターチャンネル「フュード/確執 ベティvsジョーン」の発表会が20日、東京都内で行われ、吹き替え声優を務めた夏木マリと秋吉久美子が登壇した。

 本作は、ミステリー・ホラーの傑作映画『何がジェーンに起ったか?』(1962年)の撮影の舞台裏で繰り広げられた往年の大女優同士の激しいライバル関係を、スーザン・サランドンとジェシカ・ラングの競演で描いた海外ドラマ作品。

 ジェシカ役の夏木は「2人とも大好きな女優さん。その2人が出ているドラマに声を掛けていただいてラッキーだなと思った」とコメント。

 スーザン役の秋吉は「声を褒められることが多く、これはすてきなチャンス」と捉えたそう。しかし、スーザンの息遣いや低音に合わせるのに四苦八苦したと言い、「思わぬ苦労でびっくり。すごい意気揚々だったのに、えーみたいな感じ」とボヤき全開で、会場の笑いを誘った。

 物語にちなみ、2人の“芸能生活での確執エピソード”も告白。秋吉は、数十年前の映画撮影中に「誰も盾突けないほど権勢を振るっていたヘア(スタイリスト)さん」の機嫌をふとしたことで損ねたことをきっかけに、監督を含め現場で“総スカン”を食らったという。

「朝、セットに入って『おはようございます』と言っても、誰も返してくれない。私の『おはよう』の声がエコーで響き渡った」と振り返った。それでもその作品で「報知映画賞の主演女優賞」など多くの賞を取ったといい、「なぜかというと、ふてくされた役だったから」とあっけらかんと語った。

 夏木も撮影中に「いじめられて死のうと思った」ことがあると告白。「これだけ人間否定されたら無理だなと思って、ホテルの窓を開けたところ4階だった。これ死ねないなと思って閉めた。あれが十何階だったら死んでいたかも」と振り返り、「私は意外と意気地なし。貫くタイプに見られるけど実際は違う」と語った。

 一方、秋吉は「私はいじめやシゴキで余計に元気になるタイプ。『明日もやるぞ』みたいに勇気リンリンになる」と自己分析。夏木は「それ異常だよ!」と突っ込みながらも、「やっぱり女優だね」と感心していた。

 ドラマはBSスターチャンネルにて9月放送開始。吹き替え版は10月スタート。


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