20年前「僕は死にましぇーん」の名ぜりふで大ヒットしたドラマ「101回目のプロポーズ」の時代劇版制作発表会が12日、福岡県ウェディングアイランド マリゾン大聖堂で行われた。
聖堂内に入るドアの前に腕を組んで現れたカップルは、武田鉄矢と浅野温子。なんと、20年前と同じ役者でのリメークとなる。
当初浅野は「現代劇なら断ろう」と思っていたそうで「今まで映像を見てこの作品を愛してくれた人たちをがっかりさせるのは嫌だった」のだが、時代劇と聞いて「それなら化けられるかな」と思い、出演を決意したと言う。
一方、武田にとっては、昨年10月に大動脈弁の置換手術を受け、この日が仕事復帰となった。手術を受けようと思った動機について聞かれると「昨年の震災で、いや応なく災難に巻き込まれて亡くなる方もいるのに、体の悪いところを指摘されていながら何もしないというのは、許されることなのか、と真剣に考えました」と、神妙な表情で答えた。
現在の体重は通常より約4キログラム少ない程度で、歩くことを中心に毎日リハビリに励んでいるそうだ。
「入院中もベッドの上で、この舞台の初日に浴びるであろうライトのことばかり考えていました。役者にとって現場に立てることが、どれほど幸せなことかと感じています」と話す横で、ほほ笑みを向ける浅野が印象的だった。
時代劇版「101回目のプロポーズ~百壱通目の恋文~」は福岡県・博多座で3月2日から28日まで公演。