<ライブレポート>SEVENTEEN、秘めた無限の可能性に胸踊る[NEW_]東京ドーム公演

2025年12月22日 / 18:30

 全国4都市で行われた【SEVENTEEN WORLD TOUR [NEW_] IN JAPAN】が、2025年12月20日、21日に福岡・みずほPayPayドーム福岡で幕を閉じた。本稿では12月12日の東京ドーム2日目の模様をお伝えする。

 ツアータイトルの[NEW_]は、SEVENTEENが新たな挑戦を繰り広げていくことを暗示する言葉で、“新しい”を意味する「NEW」の後に空白(_)を置くことで、彼らが秘める無限の可能性を表現しているという。そのコンセプト通り、本公演ではメンバーそれぞれの進化とグループとしての現在地を鮮やかに提示するステージが展開された。本稿では、12日の公演の模様をレポートしていく。

 MINGYU(ミンギュ)とJUN(ジュン)が真っ赤なスポーツカーに乗って登場すると、会場は割れんばかりの大歓声に包まれた。続いて、ステージの各所から次々とメンバーが姿を現し、ライブは「HBD」のパフォーマンスで華々しく幕を開けた。

 続いて披露したのは「THUNDER」。JEONGHAN(ジョンハン)、HOSHI(ホシ)、WOOZI(ウジ)、WONWOO(ウォヌ)の4人が兵役中のため、現在のSEVENTEENは9人体制で活動している。9人での「THUNDER」はどのようなパフォーマンスになるのだろうと思いつつ、正直なところ心配や不安は全くなかった。なぜなら、SEVENTEENだから! きっと変わらず見応えのあるステージを見せてくれるだろうと最初から確信していた。その期待通り、楽曲冒頭から会場の空気を一気に掌握。人数の少なさを微塵も感じさせない迫力と完成度を見せつける。「さすがはSEVENTEEN!」と唸らされる圧巻のパフォーマンスだった。

 「F*ck My Life」ではイントロからCARAT(ファンネーム)の掛け声が完璧にそろい、東京ドーム中に力強く響き渡った。SEVENTEENとCARATがこれまで積み重ねてきた強い絆を、改めて感じさせる瞬間だった。

 「Rock with you」は、DK(ドギョム)による華麗なドラム演奏を合図にスタートし、会場の熱気を一気に引き上げた。続いて、「でも僕たちはひとりじゃない」というJOSHUA(ジョシュア)の甘い声による言葉をきっかけに始まった「ひとりじゃない」では、メンバーがトロッコに乗って登場。CARATのすぐそばまで近づきながら思いを届け、会場には温かな空気が広がった。

 SEVENTEENのライブの大きな魅力のひとつが、メンバー同士の仲の良さと、アイドルとは思えないほど自由で面白いトークが飛び出すMCコーナーだ。この日は、SEUNGKWAN(スングァン)が「今日のS.COUPS(エスクプス)さん、ファイト足りてないんじゃない?」と切り出したことをきっかけに、S.COUPSが一人でダンスを披露する流れに(笑)。恥ずかしそうに踊るS.COUPSを、DKとMINGYUがすかさずギュッと抱きしめる微笑ましい一幕も見られた。

 その仕返し(?)なのか、今度はSEUNGKWANが即興ラップを披露することに。MINGYUによると、この日はDVDの撮影日だそうで、ラップを終えたSEUNGKWANは「これは絶対カットして」と懇願。「今日は公演前に『お互いのことをもっと愛し合いましょう』って約束したのに!」と、かわいらしく拗ねる姿に、CARATはもちろん、メンバーもメロメロになっていたに違いない。

 そしてS.COUPSは「また13人が集まったら、日産スタジアムに行かないとね!」と力強く宣言。さらに、「もっと大きい会場があるの? 国立競技場にも一緒に行きましょう~!」とCARATに呼びかけ、さらなる飛躍を約束した。

 また、公演最後のコメントではMINGYUが「今いないメンバーにも、皆さん会いたかったでしょ? 何年かかるかわからないけど、待っていてください。僕は欲張りですから、もっと大きいステージでライブがしたいです」と、日本語でまっすぐに思いを伝える。その言葉を受けてS.COUPSは再び、「僕たちはもっと大きい夢を持ちます。これからも10年、20年、30年と頑張ります」と力強く宣言した。

 これまでも数々の夢を現実にしてきたSEVENTEENだからこそ、その言葉は決して夢物語には聞こえない。そう遠くない未来、国立競技場のステージに堂々と立つ彼らの姿を思い描くと、今からワクワクが止まらない。まさに[NEW_]に込められた思いのとおり、彼らが秘めている無限の可能性に胸が踊る、そんな公演だった。

Text by 紺野真利子
(P)&(C) PLEDIS Entertainment

◎ツアー情報
【SEVENTEEN WORLD TOUR [NEW_] IN JAPAN】
2025年11月27日(木)、29日(土)、30日(日)愛知・バンテリンドーム ナゴヤ
2025年12月4日(木)、6日(土)、7日(日)大阪・京セラドーム大阪
2025年12月11日(木)、12日(金)東京・東京ドーム
2025年12月20日(土)、21日(日)福岡・みずほPayPayドーム福岡


音楽ニュースMUSIC NEWS

HEY-SMITH主催フェス【HAZIKETEMAZARE FESTIVAL 2025】YouTubeにて配信決定

J-POP2025年12月22日

 2025年10月25日、26日に大阪・泉大津フェニックスにて開催された、HEY-SMITH主催の音楽フェス【HAZIKETEMAZARE FESTIVAL 2025】のオンライン配信が決定した。  『HAZIKETEMAZARE FEST … 続きを読む

BLUE ENCOUNT、新曲「幻日」が“ボートレース2026”TVCMソングに決定&予告篇公開

J-POP2025年12月22日

 BLUE ENCOUNTが、“ボートレース2026”TVCMタイアップソングとして新曲「幻日」(読み:げんじつ)を書き下ろした。  「幻日」というタイトルは、太陽の光が薄い雲に反射して太陽の隣にもう一つの太陽のような光や形を作り出す現象の … 続きを読む

サイモン・コーウェルが手掛ける英ボーイ・バンド=December 10誕生、パフォーマンス映像公開

洋楽2025年12月22日

 英7人組のボーイ・バンド“December 10”が誕生した。December 10は、12月10日にNetflixにて全世界一斉配信されたドキュメンタリー・シリーズ『サイモン・コーウェル: Who’s The Next?』において選ばれ … 続きを読む

デビュー25周年のアニバーサリー・イヤーを迎える“表現者”堂珍嘉邦が、3都市ビルボードライブツアーを開催

J-POP2025年12月22日

 ソロ・アーティストとしての活躍はもちろん、舞台やミュージカルなど表現の幅を広げ続ける堂珍嘉邦。2001年にCHEMISTRYとしてデビュー以来25周年を迎える。そんな2026年も、初となる東京公演を含めた恒例のビルボードライブツアーを開催 … 続きを読む

<ライブレポート>B'zが37年の歴史でファンと築き上げたパッション――ライブツアー【B’z LIVE-GYM 2025 -FYOP-】

J-POP2025年12月22日

 B’zが、12月7日に東京ドームで【B’z LIVE-GYM 2025 -FYOP-】を開催した。  2025年のB’zも、やはり熱かった。2024年の大晦日に放送された『第75回NHK紅白歌合戦』では、初出場にし … 続きを読む

Willfriends

page top