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一年に一度、超特急、M!LK、SUPER★DRAGON、Sakurashimeji、ONE N’ ONLY、原因は自分にある。BUDDiiS、ICEx、Lienelの9組が所属するEBiDANのお祭り、“エビライ”こと【EBiDAN THE LIVE 2025 HOTEL NINE STAR】が東京・国立代々木競技場 第一体育館にて開催された。今年は3DAYS、3回公演、ほとんどの内容が毎日変わるため、毎日見どころが満載。ここでは2日目の“Brilliant GATE”の模様をレポートする。
今年のテーマは“HOTEL”。来場したすべてのお客様をおもてなしするという設定のなか、全員がグループ別の色に包まれたスタイリッシュなホテルマンの格好で登場。テーマソングである「HOTEL NINE STAR」では順番に9組が登場すると会場は割れんばかりの歓声が上がり、それぞれが思い思いに盛り上げるなか、大倉空人が「ここで約束します。あなたを幸せにします!」とウィンクし、プロのアイドルとしての振る舞いで一気に来場者を魅了! 歌詞にある“ユートピア”を体現するかのように、この空間にいる全員が、最高のビックスマイルを見せた。
全グループの自己紹介が終わった後、センターステージに現れたのは和服をベースにした個性的な衣装に身を包んだ「原因は自分にある。」。攻撃的で力強い「遊戯的反逆ノススメ」を吐き出すかのように披露し、吉澤要人が最後に観客の心に刻むように低音で「忘れんじゃねぇぞ」と発すると一転、メインステージでは爽やかな風をまとったBUDDiiSが登場。キュンとする世界観のかわいらしいラブソングを歌うと、モコモコの冬服に身を包んだLienelがウィンターラブソング「セカイイチ」を歌い、季節を一気に冬にチェンジ。武田創世と高桑真之の最年少コンビがニッコリしながらほっぺを寄せ合うシーンでは大きな歓声が上がった。
ICExはコール&レスポンスがかわいいキャッチーな「Hollywood」を元気いっぱいフレッシュなパフォーマンスで魅せ、ピンクのゴージャスな衣装で登場したM!LKは、王道青春ソング「アオノオト」で会場中を巻き込み、全員が気持ちよくペンライトを振って一気に温度を上げていく。すると、メインステージにはバンドがセットされ、Ba.田中雅功、Gt.髙田彪我、Dr.EIKU、Key.伊藤壮吾、Pf.KEVINの姿が。ボーカルを務める武藤潤が登場すると、菅田将暉の「さよならエレジー」をものすごい熱量でカバー。その歌声を支えるバンドメンバーのプレイに魅了されていると、武藤は「さよならは別れの言葉じゃねぇぞ!」「自分に自信を持って人のことを愛してみても良いんだぜ! 1人じゃねぇ!」と叫ぶように熱いメッセージを届けた。
“HOTEL”という設定に忠実に登場したのは、FUMINORIがオーナーを務めるレストラン。森兄弟(MORRIE、SHOOT)が来店すると、わちゃわちゃとコントのような掛け合いをしながら食べ物をオーダー。するとLienelの“トンチキソング”「Curry on love」をマサヒロ、吉田仁人、飯島颯、TETTA、杢代和人、SEIYAがパフォーマンスし、その横を福神漬けの被り物をしたユーキとHAYATOがかなり目立ちながらダンス。この振り切った演出もエビライの魅力。
さらにお口直しとして、タカシ、ハル、塩﨑太智、古川毅、志村玲於、長野凌大、YUMA、高桑真之が「CANDY」を、大きなキャンディを持ちながら飛び切りかわいくパフォーマンス。さらにリョウガ、山中柔太朗、曽野舜太、ジャン海渡、柴崎楽、SHOW、竹野世梛がチョコミントのマイクを持って「チョコループ」をスウィートに魅せていく。こういったキュートなステージは、普段クールな曲が多いグループのメンバーのファンにとってはたまらない演出。全員がかわいいとカッコいいのポテンシャルを持つからこそ成り立つ、終始口角上がりっぱなしのステージは多幸感たっぷりだ。
エビライの最大のメインディッシュといえば、それぞれのグループをEBiDANメンバー全員でシャッフルする“シャッフルユニット”。最初はLienelの「Mr.Sister」を、ユーキ、ジャン海渡、TETTA、杢代和人、大倉空人、SHOOTが“Kiranel”としてパフォーマンス。ギラギラの昭和のアイドルのような衣装で登場し、大倉が関西弁で煽りながら、それぞれがバラを持ち、コミカルなステージで見せ、TETTAがユーキをバックハグするシーンも。
M!LKの「テレパシー」は、タカシ、佐野勇人、伊藤壮吾、HARUKI、FUMINORIが“YULK”として歌うと、8月末でBUDDiiSを卒業、芸能界を引退するHARUKIに向けて、佐野が曲の途中で「HARUKI、お疲れ! よく頑張ったな!」と声をかけ、佐野の誘導でHARUKIがFUMINORIのほっぺにキスをすると、その後ふいに佐野がHARUKIのほっぺにキス!(この日の夜、HARUKIはブログで「一生の宝物です!」と記述) 最後の最後までHARUKIはこの曲のセンターとして、そしてEBiDAN、BUDDiiSの一員として輝いていた。
ONE N’ ONLYの「DOMINO」は、カイ、山中柔太朗、FUMIYA、筒井俊旭、志賀李玖が“DANZEN’ ONLY”として迫力のあるパフォーマンスで魅せていく。この曲では志賀や筒井、そして山中など優しい印象のあるメンバーが鋭い眼光で、カイとFUMIYAの圧倒的なパフォーマンスに負けじと歌い、新たな魅力を発揮していた。
さらにドラマをきっかけに組まれたFUMIYA、阿久根温世、千田波空斗、近藤駿太、森田璃空によるMORE FIVEが黒とゴールドのシックな衣装に包まれクールに「Break Free」を歌い、ほっぺをぷっくりとさせ、目元に星を散らしたREI、吉澤要人、志賀李玖は3★STARとしてとびきりかわいいアイドルソング「限界Lonely☆」を披露した。
さらには、髙田彪我がママを、田中雅功がおバカな小学生男児を演じ、なぜか始まった胸キュンセリフ対決では、竹野世梛と高桑真之が見事にお客さんたちのハートをキャッチ! この小芝居のバラエティ度の高さとチームワークがより強く感じられるようになったのは、全員の冠番組『DAN! DAN! EBiDAN!』のおかげだろう。
そして、この髙田ママが楽しみにしていたこのホテルの温泉アイドルとして情熱アチチ(ハート)恋泥棒として、リョウガ、曽野舜太、田中洸希、TETTA、武藤潤、TAKUYAが登場。星の形をした大きなライトを持ち、マイクスタンドで情熱的に昭和歌謡を歌い上げるなか、妖艶なセクシーさを保ち続ける田中洸希が「こっちおいで」と呟くと、割れんばかりの歓声が沸いた。
一転、タカシ、EIKU、KEVINの歌唱力がずば抜けている3人が極上のバラード「How Fool We Are」を熱唱。タカシはこの後、ホテルでのエピソードとして、とてもつらかった時にメンバーのタクヤが一緒に涙を流しながら「お前は本当にがんばっているよ。がんばっていこうな」と声を掛けられ、メンバーみんなで辛いことを乗り越え、駆け上がっていくという気持ちに気づかされたことを教えてくれた。
クラブコーナーでは、Vaundyの「しわあわせ」で白い衣装で登場したユーキ、ハル、HAYATO、FUMIYA、筒井俊旭がドラマティックに、訴えかけるように踊り、EIKUとマサヒロは激しく息の合ったHIPHOPダンスをエネルギッシュに踊り、塩﨑太智、FUMINORIがICEx、Lienelを引き連れてパワフルにダンスを魅せていく。さらにラップゾーンではカイ、アロハ、HAYATO、大倉空人、SEIYA、FUMIYA、阿久根温世、竹野世梛、高岡ミロがそれぞれ抱えている熱い意思表明、TOPにかける想いをリリックに込めた「To the Top for Top」で沸かせていく。かわいくてカッコいいだけではない、彼らの野心がむき出しになった瞬間だった。
さらに恒例となったダンスサイファーを終え、後半ステージではSakurashimejiがアリーナの会場をライブハウスの空気感に変え、「いつかサヨナラ」を。SUPER★DRAGONはブラックコートに身を包み、マシンガンラップと伸びやかな歌声で掌握する「Legend」でスパドラらしい世界観を表現。ONE N’ ONLYはライブで全員のテンションを上げる「Fiesta」で全員の手を挙げさせると、超特急が登場し「Steal a Kiss」をクールに、そして妖艶にパフォーマンス。アロハの「こっちむけよ」、タクヤの「素直になれよ」、ユーキの「好きなんだろ?」でビジョンに映し出されるとさらに温度が一気に上がり、その状態のままラストスパートのメドレーがスタートする。
ICExとLienelの同期組が登場し「CARNIVAL」、「親指☆Evolution」でさわやかに盛り上げるとBUDDiiSが「BUD」を、原因は自分にある。が「Paradox Re:Write」、M!LKが「恋がはじまる」を披露。Sakurashimeji「大好きだったあの子を嫌いになって」では、田中雅功が最後に「ば~か!」と叫び、SUPER★DRAGONが「Untouchable MAX」、ONE N’ ONLYが「EVOL」でさらにテンションを上げる。そして超特急が登場し、ほかの8組がダンスをするなか、超特急珠玉のライブ曲「超えてアバンチュール」でコミカルに、最大の笑顔を引き出す。最後は全員で「New day!New wave 2025」を披露し、大団円となった。
アンコールでは、客降りやトロッコで全員がそれぞれ駆け回り、ファンサを行いながら笑顔を交換。最後に締めのコメントを言う際、自称・未体験イケメンの近藤駿太がお客さんに「未体験~!?」と叫び、「イケメン!」と返すコールを求めると、自称・レベチイケメンの杢代和人が「何だと!?」と絡み、さらにジャン海渡が「トルコイケメン!」とコールを求めると、最後に曽野舜太が「うちにはこの人が!」と山中柔太朗を連れてきて「ビジュ~」「いいじゃん!」と対抗。最後は超特急から国宝級イケメンランキング2025上半期NEXT部門で1位を獲得したハルが登場し「国の!宝です!」と叫び“イケメンサイファー”が行われる一幕も。とにもかくにも全員がビジュもパフォーマンスも整っている彼らが、最高に楽しい瞬間を作り上げる、年に一度、夏の一大イベントを多くの人たちと楽しんだ瞬間だった。
Text:吉田可奈
Photo:ウチダアキヤ/草間智博
◎公演情報
【EBiDAN THE LIVE 2025 HOTEL NINE STAR】
2025年8月15日(金)16日(土)17日(日)
東京・国立代々木競技場 第一体育館
<Day2“Brilliant GATE”セットリスト>
1. HOTEL NINE STAR
2. 遊戯的反逆ノススメ
3. BLUE SODA
4. セカイイチ
5. Hollywood
6. アオノオト
7. さよならエレジー
8. Curry on love
9. CANDY
10. チョコループ
11. Mr.Sister
12. テレパシー
13. DOMINO
恋のDing Dong(ALL/しっぽず)
14. Break Free
15. 限界 Lonely☆
16. Resplandor
17. How Fool We Are
18. しわあわせ
MEtheFIRE
Limitless
To the Top for Top
サイファー
19. いつかサヨナラ
20. Legend
21. Fiesta
22. Steal a Kiss
23. CARNIVAL
24. 親指☆Evolution!
25. BUD
26. Paradox Re:Write
27. 恋がはじまる
28. 大好きだったあの子を嫌いになって
29. Untouchable MAX
30. EVOL
31. 超えてアバンチュール
32. New day! New wave! 2025
EN1. 好きだから走れ!!!!!!!
EN2. 恋心
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