<インタビュー>「リメンバー・ミー」スペイン語ver.で知られるCarlos Riveraが語る、バラードを愛する理由

2024年11月29日 / 18:00

 母国メキシコのオーディション番組『La Academia』のシーズン3優勝をきっかけに注目を集め、今年音楽活動20周年という大きな節目の年を迎えたCarlos Rivera(カルロス・リベラ)。俳優としても活躍し、【アカデミー賞】に輝いた映画『リメンバー・ミー』主題歌のスペイン語バージョンや超実写映画『ライオン・キング』の主人公シンバのスペイン語吹き替えを担当するなど、ディズニー作品にもゆかりが深い。David Bisbalとの甘いデュエット「Ahora」で自身初の【ラテン・グラミー賞】にノミネートされた彼が、 現在の地位を築くまでの道のり、バラードを愛する理由、そしてニュー・アルバムの展望について話してくれた。

ーー今年、音楽活動20周年という大きな節目を迎えられました。これまでのキャリアを振り返って、どのように感じていますか?

私にとって、この20年は非常に多くのことを学び、多くのことを祝うことができた時間でした。キャリアをスタートさせた頃は、成功すればあっという間に結果が出ると思っていましたが、実際にはそう簡単なことではありませんでした。 私はオーディション番組『La Academia』のシーズン3で優勝しました。当時は、優勝した瞬間に有名なアーティストになれると思い込んでいたのかもしれません。しかし実際には、たくさんの努力を積み重ね、本当の意味でキャリアを築き、マイルストーンを作っていく必要があり、そうしてから初めてちゃんとしたキャリアを持つことができたと言えます。そんな中、歌ったり曲を書くという自分が愛することを20年間も続けることができたのは、非常に幸運だったと思っています。

ーーオーディション番組出身ということで、最初はなかなか認めてもらえないもどかしさもあったのではないでしょうか?

その通りです。優勝すれば勝ち組になれると思いがちですが、中には「君は十分じゃない」とか「君は運がいいからここにいるんだ」という見方をする人もいます。ですから、最終的には自分自身の価値を証明し、アーティストとしての実力を示さなければならないんです。 私はミュージカルの舞台に挑戦したことで、ただオーディション番組に優勝した人間ではないことを示すことができました。オーディションを受けて役を得たのも、私に才能があったからこそであり、単に歌手であるとか有名だからという理由ではありませんでした。現在、音楽業界でこのような位置に立てていることは、決して当たり前のことではありません。多くのテレビ番組では様々なキャラクターが登場しますが、その全てが真の才能を持って成功するわけではないのです。 そして多くの年月が経った後、あなたが正しいか間違っているかを教えてくれるのです。

ーー今回、David Bisbalとタッグを組んだ「Ahora」で自身初の【ラテン・グラミー賞】にノミネートされましたが、このデュエットはどのように実現したのでしょうか?

私はバラードを得意とするシンガーソングライターですが、現代ではバラードが大ヒットしたり、プレイリストにセレクトされたり、チャートインすることが少なくなっています。それでも、私は常にラブ・ソングの重要性を信じています。人々は日々恋に落ちたり、失恋したりしています。たとえ今、アーバン・ミュージックやラテン・ミュージックといったダンス・ミュージックがチャートを席巻していても、一日の終わりには、人々は恋愛に寄り添う曲を必要としているんだと思います。そして、20年後に息子に、「これが私とあなたの母親との曲だよ。この曲で私たちは恋に落ちたんだ」と言うことがあったとしても、それはきっとロマンチックな曲ではないでしょうか。 だから、私はロマンティックでメロディックな音楽に賭けてきました。その賭けがうまくいって、今回ノミネートされることになりました。時には、誰も賭けないところに望みを託すことには価値があると思います。

ーー時代を超えて長く愛されるというのがあなたがこれまでもバラードに惹かれる理由なのですね。

まさにその通りです。2021年にロベルト・カルロスやグロリア・エステファン、ラファエルといったヒスパニック系音楽のレジェンドたちを招いた『Leyendas』というアルバムを発表しましたが、彼らはロマンティックでメロディアスな音楽を通じて何十年にもわたり活躍されています。その年、ラファエルは音楽活動60周年を祝っていたのですが、本当に圧倒されました。今でも大勢のファンがいますし、彼のコンサートはラテンアメリカ、スペイン、アメリカのどこで開催されても満席になります。その事実からも、ロマンティックな音楽がいかに時代を超越して愛されるかがわかります。それが自分の目指すべき道だとも思っています。

ーーミュージカル、映画、テレビと幅広い分野で成功を収めていますが、今後挑戦してみたいことはありますか?

今までに多くの挑戦をしてきたと思います。テレビ、ラジオ、音楽、映画と様々な分野に取り組んできました。これからは、自分の好きなこと、つまり曲を作り、その曲を歌うという活動に集中したいと考えています。それができるだけで幸せです。

ーー最後に、新曲やニュー・アルバムの制作に取り組んでいるのでしょうか?

はい、新しいアルバムの制作を進めています。2ndアルバムではメキシコ音楽をテーマにした作品を作りました。私はメキシコのフォークローレが大好きなので、ランチェラ、メキシカンやアメリカーノだけではなく、そういったリズムを取り入れたアルバムを1枚作りたいと思っています。マリアッチやノルテーニョのような音楽もやってみたいですね。例えば、ライラ・ダウンズ、アレハンドロ・フェルナンデス、ナタリア・ラフォルカデなど、メキシコ音楽を世界中に広めているアーティストたちとコラボできればと思っています。

※このインタビューはソニーミュージック・ラテンとのパートナーシップのもと行われました。


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