【2.5次元インタビュー】業界をけん引するマーベラス 中山晴喜・代表取締役会長が語る「2.5次元ミュージカル」の魅力

2018年9月18日 / 17:00

-今後、より2.5Dを発展させていくためには、どういった展開が必要だとお考えですか。

 現在、年間223万人の来場者がいるといっても、プロ野球や歌手のコンサートなどに比べるとまだまだ小さな世界だと考えています。しかし、見てもらえれば、絶対に面白いと思ってもらえると思います。だからこそ、もっともっと間口を広げたい。そのための課題の一つが、男性です。劇場に足を運ぶ習慣があまりない男性をどう呼び込むかを考えていかなければならない。
 それから、もう一つは今まで歌舞伎や欧米ミュージカルを見ていた層をいかに取り込むかということです。舞台『刀剣乱舞』などは、確実に観客の年齢層が上がってきています。ミュージカル『薄桜鬼』なども、明治座で公演をするようになって、客層が徐々に変わってきました。こういった上の層を取り込むために、本格的な舞台俳優の方に出演していただいたり、出演するキャストも少しずつ変化してきています。

-現在、海外公演も増えてきましたが、そういったアウトバウンドについてのお考えは?

 弊社の作品では、舞台『刀剣乱舞』や『あんさんぶるスターズ!on stage』のライブビューイングを海外でも行っています。2.5Dをさらに広めるためには、やはり海外での公演は必須だと考えておりますので、今後は、弊社の作品でも海外公演を打ちたいという思いはあります。

-インバウンドについてはいかがですか? 2020年に東京でオリンピックが開催されることで、外国人観光客の増加も予想されています。

 オリンピックに合わせて、例えば、海外観光客専用の公演を打つのも面白いかもしれませんね。オリンピックを観戦しに来日した方向けのツアーなどに組み込んでもらうんです。通常の公演だと、見たいと思ってもチケットがなかなか取りにくいと思うので、観光客の方が見られるような形も、今後、考えていきたいと思います。

(取材・文/嶋田真己)

株式会社マーベラス 代表取締役会長兼社長CEO 中山晴喜氏

『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE (C)天野明/集英社 (C)『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE製作委員会

『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGEは、9月21日~30日に都内・天王洲 銀河劇場、10月3日~6日にメルパルクホール大阪で上演。
公式サイト https://www.marv.jp/special/reborn-the-stage/

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