早乙女太一「“劇団朱雀”という新たなジャンルを作るような気持ちで」早乙女友貴「お祭りを楽しむような感覚で」豪華ゲストと共に3年ぶりの公演に挑む 劇団朱雀「OMIAKASHI」【インタビュー】

2026年4月9日 / 12:00

早乙女友貴(左)、早乙女太一 (C)エンタメOVO

-お話からは劇団朱雀が常に進化を続けている様子が窺えますが、大衆演劇の伝統を大切にしつつ新しい演目を作り上げていく上で、心掛けていることはなんでしょうか。

太一 僕が舞台を作る上で最も大切にしているのが、その点です。当初は、「これを変えてしまうと大衆演劇ではなくなるかも」と迷う部分もありました。でも現在は、ベースを大衆演劇に置きつつ、和と洋、過去と現代を織り交ぜ、その時点の自分の感覚でブラッシュアップしていこうと。言ってみれば、“劇団朱雀”という新たなジャンルを作るような気持ちです。その上で、ご覧になる方が距離を感じないように、和の世界を生かしつつ、現代になじむものを作っていけたらと考えています。

友貴 大衆演劇には、「これを守らなければいけない」という縛りがありません。そういう意味で、さまざまな色を持っているのが劇団朱雀の強みです。今回もゲストのお三方が参加することで、また新たな色が加わるはずです。そうやって続けてきた結果、“劇団朱雀”が一つのジャンルとして確立されつつある気がします。

太一 今回は、お芝居だけでなく、歌やダンスも得意な浜中さんが加わったことで、舞踊ショーも今まで以上に幅が広がった手応えがあります。ダンスや日舞、殺陣、歌、さらにライブのような時間もあり、今の日本に存在するあらゆる娯楽を詰め込んだような、今までになかったものになるはずです。曲ごとに世界観も変わりますし、僕自身も初めてのチャレンジをしている曲があるので、多彩な世界観を楽しんでいただけると思います。

友貴 今までの三部構成(女形の舞踊ショー・芝居・舞踊ショー)を二部構成に変更した分、舞踊ショーも濃密になり、新たな楽しさが加わるはずです。これまでも参加してくださった須賀さんや喜矢武さんも今回、より多くの公演に出演していただけるので、その点でも変わってくるでしょうし。稽古を重ねる中で、ゲストのお三方がどんな輝きを放ってくださるのか、僕も楽しみです。

-その内容を知るヒントになるのが、「OMIAKASHI」(=御御明かし)という公演タイトルです。「神に捧げる灯り」、「縁起を担いで入口にともす提灯(ちょうちん)」などを指す言葉だそうですが、このタイトルに込めた想いをお聞かせください。

太一 劇団朱雀の公演は毎回、“お祭り”をテーマにしています。その中で今回は、見に来てくださるお客さまや関わってくれた方たちの明日を少しでも明るく照らしたい、さらにその炎が燃え移ることで、皆さんの明日への一歩を少しでも後押しできるエネルギーをお届けしたいという思いを込め、このタイトルに決めました。皆さん、日常の中で迷ったり、心が沈んだりすることがあると思います。そんなとき、僕たちがまず心に炎を灯し、皆さんに元気になっていただけたらうれしいです。

友貴 そういう意味では、劇団朱雀のカラーにぴったりなタイトルですし、公演のビジュアルもそのコンセプトを見事に表現しています。だから、皆さんも「OMIAKASHI」に照らされたお祭りを楽しむような感覚で来ていただき、明日への活力を得ていただけたらと。そのために、僕たちも全力で取り組みます。

(取材・文・写真/井上健一)

 劇団朱雀「OMIAKASHI」は、東京(4月10日~26日/サンシャイン劇場)、大阪(4月29日~5月10日/COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール)、福岡(5月13日~17日/キャナルシティ劇場)で上演。

劇団朱雀「OMIAKASHI」

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