佐々木大光「新たな気持ちで、フラットに見ていただけるとうれしい」 悔しい気持ちを乗り越えて挑む「ダッドシューズ 2026」【インタビュー】

2026年3月24日 / 10:00

 KEY TO LITの佐々木大光が主演する「ダッドシューズ 2026」が4月16日から上演される。2025年、惜しくも完走できなかった本作がさらにパワーアップして復活。“ダッドシューズ”と呼ばれる古臭いデザインのシューズを手に入れた主人公の若木翔と、そのシューズに魂を宿すダンサー・マルとのバディーストーリーを軸に物語を描く。前回公演に続き、若木翔を演じる佐々木に公演への思いを聞いた。

佐々木大光 【ヘアメーク:白石真弓(メーキャップルームプラス)/スタイリスト:小林洋治郎】 (C)エンタメOVO

-前回公演は完走できなかったということもあり、悔しい思いもあったと思いますが、再び公演が決まったときの気持ちや意気込みを聞かせてください。

 まず、今回は最後までやり抜きたいという気持ちです。それから、前回、怪我をして中断してしまってもなお、僕を主演で上演したいと言っていただけたことに感謝の気持ちを持って、前回よりもっと良いものをお届けしたいと思います。

-自分でも「もう一回」という思いはずっとあったのですか。

 できるのであればやりたかったです。ただ、僕が止めてしまったということもあって、自分からやりたいというのはおこがましいなと思っていたので、お声を掛けていただいて、本当にありがたいと思いました。

-佐々木さんが演じる若木翔について、今はどんな印象がありますか。また、今回演じる上で大切にしたいことは?

 客観的に見ているとモヤモヤしてしまう、そんなキャラクターです(笑)。最初はナヨナヨしていて「はっきりしなよ」と思うようなところがある人ですが、物語が進むにつれてどんどん強く、たくましくなっていきます。夢がなく、なんとなくやっているという、ある意味では人間らしい人です。自分にもそうした時期はあったので、自分と重なる部分もあって。昨年、(そのキャラクターが)インプットできているので、今年はより等身大の人物としてアウトプットできたらと思いますし、また若木翔を見つめ直して作っていけたらと思います。

-この作品ではエンタメの力も描いていますが、佐々木さんは本作を通してどんなことを伝えたいですか。

 エンタメの力ももちろんですが、この世界の生々しい部分も描かれているんですよ。そうした中でも、なんとか自分の力でのしあがろうとしている人たちがたくさん登場します。若木翔も解決策が見つからずにずっともがいていますが、続けていくことで(解決策は)見つかってくるものだと思いますし、そうしたことを分かりやすく伝えてくれる舞台でもあると思います。この作品に限らず、僕は帰り道に楽しかったと思っていただければそれでいいなと思っています。

-佐々木さんご自身も芸能界で活動をされていて、これまでにもがいたり、諦めなかったからこそ今があるのだと思います。そうした点は共感するところもありますか。

 思春期のときには、僕も辞めようと思ったことはありますよ(笑)。でも、この仕事を辞めて何をしたいのかと言われると特にない。それに、1回この世界を味わってしまうと、普通の生活には戻れないような気がします。やっぱりステージに立つことは特別なことなんですよ。その快感以上のものはないと思うので、これまで辞めなかったのかなと思います。

-佐々木さんといえばダンスです。この作品もその持ち前のダンススキルを生かして演じられると思いますが、佐々木さんにとってダンスとはどんな存在ですか。

 当たり前すぎて考えたこともありませんでした。それくらいダンスは身近なものです。5歳から踊っているので、考えたことなかったですが…なくてはならないものではあります。

-憧れのダンサーはいますか。

 King & Princeの髙橋海人くんです。僕は、海人くんを見てこの世界に入ったんですよ。海人くんと踊りたいというのがモチベーションになっていて、それはいまだに変わらないので、いつか一緒に踊れる機会があればいいなと思っています。

-前回公演から約1年になります。改めてこの1年の変化をどのように感じていますか。

 (KEY TO LITとして)新しくなった分、注目していただけることも増えましたし、それによって新しい出会いも増えました。共演者の皆さんはもちろんですが、スタッフさんも、新しい方とお会いする機会が多いというのが1番の変化のように思います。

-そうした新しい出会いが増えたことで、新鮮さも増したのでは?

 そうですね。バラエティー番組にも出演させていただく機会が増えて、これまでテレビで見ていた芸人さんたちとご一緒させていただくことも多くなったんです。そうしたご縁が生まれたことはとてもありがたいですし、うれしいです。

-では、この舞台に出演する経験は、グループの活動にどう生かせそうですか。

 できれば持ち帰りたくないと思っています。というのは、意図して僕が持ち帰らなくても、すでにできる人ばかりだから。なので、僕自身はあまり気負わずに挑もうと思っています。「グループに持って帰ろう」という思いが強すぎても空回りしてしまうと思うので、自分のために行ったことが、結果としてグループに良いものをもたらせばいいなと。グループでの活動と一人での活動は、僕にとってはあまり区別している意識はないです。

-最後に改めて本作の見どころを教えてください。

 前回公演では、ラストに向けてみんなで踊るシーンがあって、すごくカッコイイシーンになっていたと思います。今回、どのような演出になるのかはまだ分かりませんが、ぜひそのダンスシーンも楽しみにしていただければと思います。再演というよりは、また新たな気持ちで、フラットに見ていただけるとうれしいです。この作品を心から楽しんでいただけるように、僕たちもこれからの稽古を頑張ります。

(取材・文・写真/嶋田真己)

 「ダッドシューズ 2026」は、4月16日~22日に都内・シアター1010ほか、愛知、大阪で上演。

「ダッドシューズ 2026」


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

佐々木蔵之介「毎朝、亡き大森一樹監督に思いをはせながら現場に通っていました」名監督の遺志を継いで主演に挑んだ時代劇『幕末ヒポクラテスたち』【インタビュー】

映画2026年5月8日

 大ヒット作『ゴジラ-1.0』(23)からNHKの大河ドラマ「光る君へ」(24)まで、幅広い作品で活躍を続ける佐々木蔵之介。その主演最新作が、幕末の京都の小さな村を舞台にした医療時代劇『幕末ヒポクラテスたち』(5月8日公開)だ。中国・唐由来 … 続きを読む

ミュージカル「メリー・ポピンズ」通算250回公演達成! 濱田めぐみ「長く長く上演していけたら」 大貫勇輔「毎公演、奇跡を起こせるように」

舞台・ミュージカル2026年5月5日

 ウォルト・ディズニーが映画化し、アカデミー賞5部門を受賞した映画を原作とした、ミュージカル「メリー・ポピンズ」。現在上演中の日本プロダクションが、5月6日に記念すべき250回公演を迎える。それに先立ち、メリー・ポピンズ役の濱田めぐみと、バ … 続きを読む

三山凌輝、「愛の不時着」でミュージカル初挑戦 「これまでのパフォーマンスの集大成でもある」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年5月3日

 元BE:FIRSTのメンバーで、朝の連続テレビ小説「虎に翼」でヒロインの弟役を演じて話題を集めた三山凌輝が、ミュージカル「愛の不時着」でミュージカル初主演を果たす。韓国の財閥令嬢と朝鮮人民軍軍人の国境を超えた愛を描いた本作は、2019年か … 続きを読む

「豊臣兄弟!」第16回「覚悟の比叡山」“守られる側”の農民から“守る側”の侍になった小一郎と藤吉郎の覚悟【大河ドラマコラム】

ドラマ2026年4月28日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=木下小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(=木下藤吉郎/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。4月26日に放送された第16回「 … 続きを読む

ゆうちゃみ「るり子が現実にいたらめっちゃ親友になれそうやなっていう感じでした」『アギトー超能力戦争ー』【インタビュー】

映画2026年4月28日

 仮面ライダー生誕55周年記念作『アギトー超能力戦争ー』が4月29日から全国公開される。本作で主要キャストの1人である葵るり子を演じたゆうちゃみに、映画初出演への思いなどを聞いた。 -出演が決まった時の心境は?  「マジ、ドッキリ?」みたい … 続きを読む

page top