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私の個人的な感覚になりますが、マイクの前で自分の心を動かしながら表現をすることは変わらないので、ベースの部分はあまり違いがないと思います。ただ吹き替えの場合は、今回であればファニングさんが話している秒数で、台本にある日本語のせりふを言わなければならず、その中で同じリアクションを求められます。アニメではどういう表現をするかは自分に委ねられているので、そこの差は大きいです。特に吹き替えになると、その方がどういう表現をされているのか、どのくらい日本語にある意味合いを音に乗せられるかなど、試行錯誤があります。アニメの場合は何も音がない状態でアフレコをしていますが、実写作品の場合は片耳にイヤホンかヘッドホンを付け、俳優がしゃべっている英語の音声を聞きながら、それを追いかけるようにして日本語のせりふを録ります。映像も見ながら、どのタイミングで口が動いているか、大きく開いているか、小さく開いているかなども確認しています。
役によって違うとは思いますが、ファニングさんの吹き替えの場合は、個人的にトーンやテンションがなじみやすく、肌にフィットする感覚がありました。ですが、私がアニメーションで担当することの多い系統のキャラクターとは声質が違い、力強くて低いトーンです。そうしたキャラクターや役柄の幅もあり、アニメーションとは違う一面がお届けできると思います。
自分の心身を整えることです。もうすぐ、この仕事を始めて20年になります。仕事をしていて思うのは、疲弊していたり、心に余裕がないと、表現に表れてしまうということです。ですので、なるべくコンディションを整えて収録に向かい、その時の一番いいものを積み重ねていけるようにしています。
今回、ティアはプレデターに背負われているシーンが多いのですが、これがとても新鮮でした。常にプレデターの背中におり、敵の情報を共有したり、指示を出したりしています。バトルが激しくなってくると、地面に投げ出されたりもするのですが、その絵面がとても面白くて見どころの一つだと思います。それにあのプレデターがティアを背負っているというのもポイントです。今までのプレデターでこんなにチャーミングな絵面はなかったので、きっと皆さんも衝撃を受けると思います。人間にとっては戦いの対象だったプレデターが、アンドロイドのティアと相棒になり、一緒にこの最悪の場所=バッドランドで戦っていく姿は本当に新鮮でした。
プレデターの新しい魅力をこの映画から感じていただけると思います。いち早く劇場に行って、いい意味での衝撃を感じていただきたいと思います。ぜひ劇場でご覧ください。
(取材・文・写真/田中雄二)

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