エンターテインメント・ウェブマガジン
江口 僕の役は娘を亡くして学校に対して抗議をしたり、そうすることで妻も離れていってしまった孤独な男で、人と接触をしないように、うつむいて生きているようなベースを作って、どのタイミングで誰に出会って覚醒していくのか。その大きな物語の流れを考えて演じました。僕はエネルギッシュに見えてしまう方なので、最初のベースは歩き方1つをとっても無気力な感じに見えるように、なるべく何もしないように心掛けました。
蒔田 私の役は身内がいなくて、自分の過去や家族について知りたくて調べている中で、さまざまな事件に巻き込まれていくのですが、今まで人に頼ってこなかったからこそ、どんなふうに周りの人に心を開いて頼るのかという、その変化は意識して考えながらやりました。
江口 季節を感じられる旬の物を食べるようにしています。秋だったらタケノコや秋刀魚を食べたり。そこには日本人としての日本にしかない美意識や美徳があると思いますし、それによって体も作られているので。日本は海に囲まれていて山もある恵まれた国ですし、旬のものは意識して取ったり、感じるようにしています。
蒔田 その日のくよくよした思いは、その日で終わらせるようにしています。もともと切り替えは早い方なのですが、大人になってから、よりそうしようと意識するようになりました。切り替える方法は“寝ること”です。その日をきちんと終わらせるという意味で、ネガティブな気持ちを引きずらないように、とにかく寝ます(笑)。
江口洋介(左)、蒔田彩珠(C)エンタメOVO
「連続ドラマW 誰かがこの町で」は12月8日からWOWOWで放送・配信中(毎週日曜午後10時/全4話)。
(取材・文・写真/小宮山あきの)
ドラマ2025年8月17日
-主演の松本潤さんとお芝居で対峙(たいじ)してみての印象を教えてください。 松本さんは、演じられている徳重先生と共通して、とても包容力のある方だと感じます。現場でもオフでも、相手を受け止めて認めた上で、的確かつ愛を持ってアプローチされるの … 続きを読む
ドラマ2025年8月16日
-そんな魅力的な蔦重を演じる横浜流星さんの座長ぶりはいかがでしょうか。 横浜さんは、蔦重さんをどう演じるか、常に誠実に真面目に考えていらっしゃいます。そういう空気がスタッフやキャストにも伝播し、しっかり取り組もうという空気感が現場全体に生 … 続きを読む
映画2025年8月15日
-ネプトゥーヌス国王役の三宅さんはいかがでしょうか。人魚という設定の上に、娘と接するときと、それ以外では雰囲気がだいぶ違いますが。 三宅 ネプトゥーヌス国王は、「屈強で、威厳があり、でも娘に甘い」。最初にその3つのファクターを大事に、と伺い … 続きを読む
映画2025年8月14日
-リアム・ヘムズワースとラッセル・クロウを演出してみていかがでした。 2人とも自分が演じるキャラクターを見いだすための努力を惜しまず、そのキャラクターの中にある真実や誠実さを見つけてくれます。さらにそのキャラクターにエンタメ性や楽しさも持 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年8月14日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼みなさん、こんにちは 日本の伝 … 続きを読む