X


草川拓弥(超特急)「さまざまなものにチャレンジして、学んでいきたい」 俳優としての思いを語る【インタビュー】

 3時のヒロイン・かなでと草川拓弥(超特急)が、W主演するドラマ「デブとラブと過ちと!」が11月7日から放送される。本作は、電子書籍サイト「コミックシーモア」で累計6千万ダウンロードを突破したオリジナルコミックが原作のドタバタラブコメディー。ビルの屋上から落下したものの、一命を取り留めた夢子が、ポジティブに生まれ変わり、恋に仕事に友情に、全力で突き進む姿を描く。夢子が恋する若手副社長・結城圭介を演じる草川に、本作の見どころや俳優としての思いなどを聞いた。

草川拓弥(超特急) (ヘアメーク:Mashino/スタイリスト:東正晃) (C)エンタメOVO

-今回は、ヒロインが恋する副社長役での出演ですが、出演が決まったときの心境を教えてください。

 率直にすごくうれしかったです。かなでさんとは、超特急の舞台で一度だけご一緒させていただいたことがあるんです。ただ、そのときはあまりお話しすることができなかったので、今回、ご一緒できることを楽しみにしていました。

-かなでさんの印象は?

 かなでさんご自身も原作者の方もおっしゃっていましたが、夢子そのままだなと思いました。すごく明るく気さくで熱心な方です。

-最初に脚本を読んだとき、どこに面白さを感じましたか。

 今回、仕事や日常生活で感じる悩みやモヤモヤ、それから夢子と結城の恋愛関係を軸にしたドラマオリジナルの展開になっています。結城の過去も登場し、ドラマならではの面白さや楽しみがあるのではないかなと思います。ただ、もちろん夢子のポジティブなせりふの数々は変わらず登場しますし、原作同様、勇気づけられる作品になっています。

-恋愛関係を軸にしているということは、キュン要素も多いんですね。

 多いと思います! ですので、ぜひ楽しみにしていただけるとうれしいです。

-結城を演じるに当たっては、どんなところを意識しましたか。

 結城は、副社長としてバリバリと仕事をしていますが、実はいろいろなことを抱えていて、人に打ち明けられずにいる状況です。そんな中、夢子と出会い、夢子のおかげでどんどん変わっていきます。ツンデレなところも多く、仕事をしているときと夢子といるときはまるっきり違う顔を見せる人物なので、そこは特に意識して演じました。

-結城に共感できるところや、自分と似ていると思うところはありましたか。

 僕は、思ったことをすぐに口に出してしまうタイプですが、そんな僕でも言えないこともあります。それは結城も同じで、いろいろと抱えながら生きているということにすごく共感できました。

-草川さんから見た夢子はどんな人物ですか。

 元気やエネルギーをもらえる人です。夢子はすごくポジティブで、明るくて、彼女を見ているだけでも周りは和むし、笑顔にもなれる。どんなときも、適した言葉をくれるすてきな女性だと思います。今回、撮影期間中、かなでさんはカットがかかっても夢子であり続けてくれたので、居心地のいい雰囲気を作ってくださいました。

-では、ラブコメディーである本作にちなんで、草川さんの理想の女性像を教えてください。

 僕は料理ができないので、おいしい料理が作れる人に引かれます。それから、目標に向かって諦めずに突き進んでいる人はすてきだなと思います。男女関係なく、何かに向かって頑張っている姿って応援したくなりますよね。その姿を見て僕も頑張ろうと思えます。

-どんな料理ができたらうれしいですか。

 料理のこだわりはないので、何でもうれしいです。しいたけが苦手なので、それが入ってなければ(笑)。

-ところで、俳優としても「超特急」としても幅広く活動している草川さんですが、芸能界を目指すきっかけは何だったんですか。

 実はこの世界には全く興味がなかったんですよ。ですが、中1の終わり頃、サッカーの練習をするために学校に向かっていたときに、突然声を掛けられてオーディションの案内が入った封筒を渡されたんです。あまりにも突然だったので、すごく怖かったんですが(笑)、それがきっかけでした。それまでこの世界に入ることを考えたこともなかったので、オーディションに行こうかどうしようか悩んだんですが、いとこがスターダスト事務所を知っていて背中を押してくれて…。それで、オーディションに行って事務所に所属することになりました。

-芝居の面白さ、楽しさは、いつ頃から感じるようになりましたか。

 事務所に入って間もない頃に、「貧乏男子 ボンビーメン」というドラマに少しだけ出演させてもらったことがあったんです。僕はサッカーをやっていたので、回想シーンでリフティングをしてカメラを見てニコッと笑うというシーンで呼んでいただきました。その撮影で、今までテレビで見ていた方たちが目の前にいるという非現実的な世界を目の当たりにしたときに、すごいことをやらせていただいているんだと実感しました。そこから、周りの方たちに支えていただきながら今に至ります。ただ、正直、楽しさというと今もあまり感じられていないかもしれません。僕は、役に寄り添い過ぎるところがあるので、演じている間は苦しいこともあるんですよ。なので、撮影中よりも、放送された後に視聴者の方からリアクションを頂いて、やってよかったという喜びや楽しさを感じることができるんだと思います。

-今後の目標は?

 まずは、超特急のアリーナツアーが年末にあるので、それを成功させることが目標です。今年の8月に新メンバーが入ったばかりで、初めて全員できれいなパッケージでお見せすることができると思うので、まずはそこを乗り越えたいです。個人としては、来年に向けて、さらにコンスタントにさまざまな役を演じられればと思っています。僕は、幅広くありたいと思っているので、特にこんな作品をやりたいとか、こういう役を演じたいというのはあまりないんです。だからこそ、さまざまなものにチャレンジして、学んでいければと思っています。

-ドラマを楽しみにしている人たちにメッセージを。

 僕のことを日頃から応援してくれているファンの皆さんだけでなく、原作ファンの方も、ドラマが好きな方も、たくさんの人に見てほしいです。夢子のポジティブさや明るさに励まされて、明日からも頑張ろうと思える作品になっています。ぜひご覧ください。

(取材・文・写真/嶋田真己)

「デブとラブと過ちと!」 (C)TOKYO MX

 ドラマ「デブとラブと過ちと!」は、11月7日から毎週月曜午後10時にTOKYO MX1、11月12日から毎週土曜深夜0時30分にBSフジで放送スタート。
公式サイト https://s.mxtv.jp/drama/debulove/

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

「光る君へ」第十七回「うつろい」朝廷内の権力闘争の傍らで描かれるまひろの成長【大河ドラマコラム】

ドラマ2024年5月4日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。4月28日に放送された第十七回「うつろい」では、藤原道長(柄本佑)の兄である関白・藤原道隆(井浦新)の最期が描かれた。病で死期を悟った道隆が、嫡男・伊周(三浦翔平)の将来を案じて一条天皇(塩野瑛 … 続きを読む

妻夫木聡「家族のために生きているんだなと思う」 渡辺謙「日々の瞬間の積み重ねが人生になっていく」 北川悦吏子脚本ドラマ「生きとし生けるもの」【インタビュー】

ドラマ2024年5月3日

 妻夫木聡と渡辺謙が主演するテレビ東京開局60周年特別企画ドラマスペシャル「生きとし生けるもの」が5月6日に放送される。北川悦吏子氏が脚本を担当した本作は、人生に悩む医者と余命宣告された患者の2人が「人は何のために生き、何を残すのか」という … 続きを読む

城田優、日本から世界へ「日本っていいなと誇らしく思えるショーを作り上げたい」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2024年5月3日

 城田優がプロデュースするエンターテインメントショー「TOKYO~the city of music and love~」が5月14日から開幕する。本公演は、東京の魅力をショーという形で世界に発信するために立ち上がったプロジェクト。城田が実 … 続きを読む

【週末映画コラム】台湾関連のラブストーリーを2本『青春18×2 君へと続く道』/『赤い糸 輪廻のひみつ』

映画2024年5月3日

『青春18×2 君へと続く道』(5月3日公開)  18年前の台湾。高校3年生のジミー(シュー・グァンハン)は、アルバイト先のカラオケ店で4歳年上の日本人バックパッカーのアミ(清原果耶)と出会い、天真らんまんでだがどこかミステリアスな彼女に恋 … 続きを読む

「光る君へ」第十六回「華の影」まひろと道長の再会からうかがえる物語展開の緻密さ【大河ドラマコラム】

ドラマ2024年4月27日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。4月21日に放送された第十六回「華の影」では、藤原道隆(井浦新)率いる藤原一族の隆盛と都に疫病がまん延する様子、その中での主人公まひろ(吉高由里子)と藤原道長(柄本佑)の再会が描かれた。  この … 続きを読む