【インタビュー】映画『裏アカ』瀧内公美 SNSの裏アカウントにハマる主人公を熱演「演じているうちに、自分と真知子がリンクしていった部分があった」

2021年4月1日 / 08:00

-真知子の根底には、“孤独感”や“寂しさ”といった感情がありますが、瀧内さんがこれまで演じてきた役は、そういう部分が共通するものが多いように思います。その辺りを、ご自身ではどう感じていますか。

 そういう時代に生きているということなんでしょうね。一貫性という点では、彼女の人生は間違いじゃない』(17)や『火口のふたり』(19)、『アンダードッグ(前編・後編)』(20)など、社会性やメッセージ性のある作品が多いですよね。社会的弱者と言われる役を演じることもありますし。そういう意味では、いろんなことを考えるきっかけをいただく作品が、ものすごく多いです。役によって成長させてもらっている感じが、すごくあります。

-ご自分で意図しているわけではなく、たまたまそういう役に巡り合っているということでしょうか。

 巡り合っているのもありますし、自分がそういう作品を好きだから、ということもあります。劇場を後にしたとき、何か一つでも感じ取っていただける作品に関われたのなら、すごく幸せなことですし。お金を払って見ていただいているので、おこがましい話かもしれませんが…。でも、何らかの意味がある作品に携わることができたのなら、やっぱり幸せですし、やりがいもものすごく感じます。そういう作品に出会える役者でいるために、いろんな努力をしていかねばと常に思っています。

(取材・文・写真/井上健一)

(C)2020映画「裏アカ」製作委員会

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