【花燃ゆインタビュー】井上真央「力強く生きる女性の姿を見てください」 夫亡き後“大奥”で新たな人生を歩むヒロイン美和役

2015年8月8日 / 13:42

ヒロイン美和役の井上真央

ヒロイン美和役の井上真央

―大奥編に入って、周囲の方からの感想に変化はありましたか。

  女性の方から、ようやく美和という人物や生きざまが見えてきたとか、逆に男たちの動きも分かりやすく見えてきたと言われることが多くなりました。それは美和が意志を持ったことが大きいと思うんです。今までの「見守る、支える、声をかける」じゃなくて、どう生きるかという選択をしたり、したたかさみたいなものも出てきた。より人間っぽさを出せるようになったかなと、私自身思います。大奥編が終わったとき、美和がこの先どう生きていくのかが、もっと明確になっているといいですね。史実を見ても、美和は本当に耐え忍んだ人だったと思うので、彼女が何を成し遂げたとかより、この時代にはこういう女性がたくさんいたのだということで、共感が得られるように演じていけたらと思いますね。

―視聴者の方に、ここを見てほしいというところはありますか。

 女性って、場の空気を読むことができちゃうと思うんですね。ここでこんな発言はしちゃいけないとか、自分でこう思っても、とりあえずはこの人を立てなければいけないとか。けれども美和は「分かっているけど、やっぱり心が大事でしょ」と押し通すから、きっと日出(江口のりこ)さんみたいな人は「何あんた秩序乱してくれてるの」と思うんでしょうね。私自身、日出さんにすごく共感できる部分はありますから。人の心を動かすのはとっても大変なことだけれど、諦めずに粘って、その上で信頼関係を築いていけば、絶対動かすことができるって姿勢が、世の女性の勇気につながればいいなと思っています。

―美和は、どちらかというと空気を読んでないですよね。

 かなり「KY」なんですよ(笑)。面倒くさいのが入ってきたと思われるのは当然ですよね。そこはちょっと、(兄の)吉田松陰の血かなと。

―美和はどういう思いでこれからの人生を送っていくのでしょう。

  兄や旦那さまや高杉晋作(高良健吾)さんなど、命を懸けて世の中を変えようとした塾生たちが、見たかった景色が見られずに亡くなっていきます。それならば自分が代わりに見届けなければいけないという使命感があると思いますね。新しい日本を見たくても見られなかった人たちの代わりに自分が見届ける。そして、新しい日本をつくって、新しい日本人を育てていきたいというのが、美和の志になっていると思います。

―劇中では和菓子作りのシーンも多くありますが、現場でも和菓子を召し上がっていますか。

  毎回、職人さんが和菓子を作りにきてくださいます。私も作っている方が楽しくてあまり食べていなかったんですが、練習がてら作ったものをスタッフさんが毎回楽しみにしているんです。結構難しいんですけど、美和さんはお菓子作りが上手な人だったようなので、早めに練習もしています。でも今は、どちらかというと「まれ」のケーキの方が食べたい(笑)。だから「まれ」チームのスタジオに行っては「今日ケーキありますか?」って聞いて、和菓子と交換してもらい「いつもありがとうございます」と話しています。

―最後に視聴者の方にメッセージをお願いします。

  ヒーローを描いていたり、派手な合戦シーンがある作品ではありませんが、あの激動の時代に女性が力強く生きていった姿を見ていただきたいです。時代は違えど、現代にも大変なことはあるので、明日から頑張ろうと思ってもらえるような女性を演じていきたい。まだまだこれから美和にとってたくさんの悩みや試練が出てくるので、それらをどう乗り越えて生きていくのか、ぜひご覧ください。

ヒロイン美和役の井上真央

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