「リベンジ」は、ヒロインのエミリー・ソーンが、父を陥れ、無実の罪で死に追いやった関係者に復讐(ふくしゅう)を遂げていくサスペンスドラマ。シーズン2に突入し、陰謀の奥深さを知ったエミリーの復讐は新たな局面を迎え、登場人物も一層複雑な絡まり合いを見せる。
気になる復讐の行方と真実、そしてエミリーが人々を引きつける魅力について、エミリーを演じるエミリー・ヴァンキャンプはこう話した。
「エミリーは誰もが持っているある部分を違ったやり方で表現しているんだと思うわ。誰かに復讐をしたいと思うことや、失った恋人と一緒になれないことに感情移入ができるからかもしれない。このキャラクターにはそういう多くの要素があるの。彼女は反社会性人格障害者のように行動するけど、本当は弱くて、傷ついていて、怒っている若い女の子。ただ最終的には、その感情を取り除きたいと思っていてそのために復讐を企てているの。終わりはまったく見えないわ」と語り、復讐の先に何があるのかは彼女にも分からないという。「自分がやったこととある時点で和解できると思う。興味深いのはどのようにそれを見つけるかということね」と彼女も今後が楽しみな様子。
また「(シェークスピアの)『ハムレット』のように、みんなが死んで横たわっているラストシーンを予想した」という記者の言葉にヴァンキャンプは「(企画・制作総指揮の)マイク・ケリーはいつも『最後は血の海にヴィクトリアとエミリーが立っている』とジョークを言ってたわ」と意味深な言葉を返した。
エミリーと絡む男性たちも気になるところ。彼女に利用され、モラルの境界線を越えてしまったダニエル役のジョシュ・ボウマンは、さらなる災難に巻き込まれていく。「彼がトラブルに巻き込まれるのはナイスだよ。エミリーと分かち合うことがなくなって寂しい反面、罪悪感を抱き、窮地に陥っているのは間違いない」と語った。エミリーの他の恋の相手については「ノーランやジャックも最前線にいるからね。なんとか対抗するみたいだけど、酒でも飲みたくなってしまうのでは…」とパーティー好きのダニエルそのままに笑った。
ダニエルの強敵とみられるノーラン役のガブリエル・マンは「今シーズンに恋の相手が登場するのか」との質問に「イエス」と答えた。エミリーとノーランの恋の進展を応援するファンも多いようだが「僕もどうなるのかを待っているところ」と言いつつ、ヴァンキャンプとの共演には「彼女のことは死ぬほど好きなんだ。役に成り切っておせっかいを焼いている。彼女のプロ意識は僕を成長させてくれるんだ」と撮影現場での関係が良好なことを語った。
「エミリーとはハッピーな関係にはなれそうもないのでやきもきする。『フレンズ』のロスとレイチェルみたいだね」と語るのはジャック役のニック・ウェクスラー。「エミリーの正体を知らない彼が今後、何度も傷つく場面がある」と他の共演者が語っていることもあり、ジャックのファンをやきもきさせそうな予感も。「ある人はダニエルにぞっこんだけど、僕はエミリーとジャックを応援しているよ」と自身の役にエールを送った。
ますます激しさを増す本シリーズ。前半のクライマックスとなる13話、14話の日本初放送に向けて、Dlifeでは「特別編成『リベンジ ウィーク 沈没への序章』」を10日から放送する。一瞬たりとも目が離せない。