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また、去年公開されたジュディ・ガーランドの半生を描いた『ジュディ 虹の彼方に』もそうだったが、昔日の大プロデューサーで、ハリウッドのドンの一人だったメイヤーが、今は完全な憎まれ役として描かれる。その意味でも、この映画が賞レースをにぎわせているのは、決して昔のハリウッドを懐かしんでいるからではなく、むしろ、しっぺ返しや暴露的な意味が込められているのかもしれないと感じた。
さて、大本命とされる『ノマドランド』を破って、この映画がNetflix製作映画としては初の作品賞を受賞するのか。大いに注目される。(田中雄二)