【映画コラム】昔のB級SF映画のにおいがして楽しい『ジオストーム』

2018年1月20日 / 14:07

 ところで、この“ダッチボーイ”という衛星の名は「堤防の穴を見つけたオランダの少年が、一晩中穴に腕を差し込んで、村を洪水から救ったという話から取った」と、発明者のジェイクが語っていた。

 この話は、確か「実話を基にした」という注釈付きで、小学校の教科書に載っていたもの。懐かしくなって調べてみたら、何とメアリー・ドッジなる米人作家が創作したものだという。長い間だまされてきたことを、まさかこの映画で知らされるとは…。

 加えて、「ダッチ」はオランダを差す言葉だが、英国から見ると「安上がり」や「粗悪」という意味にもなるらしい。すると、この映画の衛星の名前にはダブルミーニングがあったということなのか。はてさて真相は…。(田中雄二)

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