【芸能コラム】中村倫也 変幻自在に進化し続ける俳優 「半分、青い。」「崖っぷちホテル!」『孤狼の血』

2018年6月9日 / 14:23

 ふわっとした大学生から狂犬のようなやくざまで。変幻自在な中村の芝居には、毎回うならされる。その芝居はどこから生まれたのか。そんな疑問を解くヒントになりそうな言葉が、前述したインタビューにある。それは、「キャリアを積んで、役者としてはどのように変化しましたか」という問いに対する次の答えだ。

 「若い頃は人生経験も、表現者としてのパターンもないので、一本やりで『いいやりつけたぜ!』ってなるけど、本当は『これだ!』というのはそうそうなくて、パターンは無数にあるし、正解も不正解もなくて、大事なのは相手役に何を渡していけるか?ということ」

 これはすなわち、経験を積むにつれ、芝居が柔軟かつ多様になっていったという意味だろう。その言葉通り、近年の中村の振り幅の大きさは圧倒的だ。前述した作品の他、「闇金ウシジマくんSeason3」(16)の悪意に満ちた詐欺師役、「スーパーサラリーマン左江内氏」(17)でのとぼけた警官役…。この他、huluで配信中の「ミス・シャーロック」でも、滝藤賢一と見事な掛け合いを見せている。

 作品ごとに進化を続け、変幻自在な芝居を披露する中村倫也。彼が今後、どのような姿を見せてくれるのか。期待は高まる一方だ。(井上健一)

(C)2018「孤狼の血」製作委員会

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