【芸能コラム】大河ドラマのNHKと黒島結菜の出会いが生んだ軽快なタイムトラベルラブコメディー「アシガール」

2017年10月30日 / 18:15

「アシガール」記者会見での黒島結菜

 平成生まれの女子高生・速川唯(黒島結菜)が、弟・尊(下田翔大)の発明したタイムマシンで戦国時代にタイムスリップ。そこで出会った戦国大名・羽木家の跡取り“若君様”こと忠清(健太郎)に一目ぼれ。恋する気持ちに突き動かされた唯は若君様を守るため、足軽の唯之助となって戦国の世を駆け巡る…。

 毎週土曜午後6時5分からNHK総合で放送中の土曜時代ドラマ「アシガール」は、タイムトラベルSFにラブコメディーの要素をプラスしたドラマだ。

 タイムトラベルとラブストーリーの組み合わせは、これまでも数多く作られてきた定番ともいえる物語。だがその中でも本作は、NHKが大河ドラマなどで培った時代劇のノウハウと、注目の若手女優・黒島結菜の持ち味が相乗効果を発揮し、独自の魅力を放っている。

 原作は、森本梢子のコミック。マンガであればどんな時代を舞台にしようとも、絵さえ描けば物語は成立するが(もちろん、そのための調査に費やす時間や労力は膨大だが)、実写となるとそうはいかない。セットや衣装などを一つ一つ用意する必要が出てくる。その点、大河ドラマを作り続けてきたNHKなら、戦国時代はお手のものだ。

 スタッフには大河ドラマ経験者が名を連ねており、着物や城のセット、よろいかぶとなど、豊富な小道具、大道具を使った映像は本格的。第1回冒頭の合戦シーンは、大河ドラマと比べても遜色のない迫力があった。「真田丸」を連想させる唯之助の真っ赤なよろいなど、随所に大河ドラマとリンクする要素が見られるのも楽しい。

 
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