【映画コラム】2014年前半の話題作を一挙紹介

2014年1月4日 / 18:26

 2014年、明けましておめでとうございます。新年最初は、今年前半に公開される話題作を紹介しよう。 

『大脱出』(C) 2013 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

 1月10日から公開される『大脱出』は、かつての2大アクションヒーロー、シルベスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーが本格的な初共演を果たした娯楽大作。難攻不落の“監獄要塞”からの脱獄を図る男たちの姿を描く。スタローンが演じたのは刑務所のセキュリティーコンサルタント。職務のために自ら入獄し、脱獄するという設定がユニークだ。

 大物俳優の共演という点では、ロバート・デ・ニーロとジョン・トラボルタが人里離れた森の中ですさまじい戦いを展開する『キリング・ゲーム』(1月11日公開)も注目作。2人の体を張ったアクションがすごい。

 一方、宇宙戦争を終わらせる使命を担った天才少年を描いた『エンダーのゲーム』(1月18日公開)は、『ヒューゴの不思議な発明』(11)のエイサ・バターフィールド、『トゥルー・グリット』(10)のヘイリー・スタインフェルドら、少し成長した子役たちが大活躍を見せる。

 邦画に目を移すと、広告業界の裏側を描いたドタバタコメディー『ジャッジ!』(1月11日公開)と山田洋次監督の小体なミステリー『小さいおうち』(1月25日公開)が面白い。どちらも妻夫木聡がなかなかいい味を出している。

 また、実在の株式ブローカーの回顧録をマーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオの名コンビで映画化した『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(1月31日公開)、実際の政治スキャンダルを基に描いた犯罪劇『アメリカン・ハッスル』(1月31日公開)、7人の米大統領に仕えた黒人執事の実話を基に描いた『大統領執事の涙』(2月15日公開)、黒人奴隷の伝記を映画化した『それでも夜は明ける』(3月7日公開)など、アカデミー賞をはじめとする賞レースをにぎわしそうな“実録映画”が続々と公開される。

 これらに対して、頑固おやじと息子が繰り広げる珍道中をモノクロで撮った『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』(2月28日公開)が賞レースのダークホース的な存在となりそうだ。

 クリス・ヘムズワースがマーベル・コミックの人気キャラクター“ソー”を演じたシリーズ第2弾『マイティ・ソー ダーク・ワールド』は2月1日公開。ヘムズワースは『RUSH/プライドと友情』(2月7日公開)では実在のF1レーサー、ジェームス・ハントを熱演している。

 ディズニー関連では、アンデルセンの『雪の女王』をモチーフにしたアニメの最新作『アナと雪の女王』(3月14日公開)に続いて、『メリー・ポピンズ』(64)の誕生秘話を描いた『ウォルト・ディズニーの約束』が3月21日に公開される。原作者役のエマ・トンプソンとディズニー役のトム・ハンクスによる演技合戦が見ものだ。

 そのほか、ダニー・ケイが妄想癖のある主人公を演じた『虹を掴む男』(47)を、最新のVFXを駆使してリメークしたベン・スティラー監督・主演の『LIFE!』(3月公開)も楽しみ。

 それぞれの映画の詳細については当コラムで随時紹介予定。今年もよろしくお願いします。(田中雄二)


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