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さらに、服部党のアジトのセットの大きさも特筆ものだ。半蔵と本多正信(松山ケンイチ)が、忍びたちが集まる地下に降りていく場面などではその全景をワンカットで捉えており、そのサイズ感が分かる。VFXも併用しているはずだが、バーチャルプロダクション主体で撮影している本作では異例の規模に思える。ここにも、忍びに力を入れる姿勢が表れている。
そんな忍びたちがこれから物語にどう関わってくるのか。山田孝之、松本まりか(女大鼠役)という実力派俳優をキャスティングしたことを考え合わせると、単なる武士たちの道具に終わるとは思えない。忍びらしい活躍と同時に、どんなドラマを繰り広げてくれるのか。その点にも注目しながら、物語の行方を見守っていきたい。
(井上健一)