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映画『オーシャンズ11』を舞台化したミュージカル「オーシャンズ11」の通し稽古観劇および囲み取材が9日、東京都内で行われ、出演者でSMAPの香取慎吾、山本耕史、観月ありさが出席した。
2009年にオフブロードウェーで出演した「TALK LIKE SINGING」以来、約4年ぶりの舞台出演となる香取は、稽古の手応えを問われると「僕はほぼ初心者からのミュージカル(出演)なので、あまり経験がない方なんです。だから、いかがです?」と舞台経験が豊富な山本にパス。山本は「出てきただけでお客さんの気持ちをぐっと集められるオーラみたいなものは、やっぱり天性のスター性じゃないですかね」と香取をたたえた。
また、稽古中の香取について山本は「昨日までは全然本気を出していなかったんですよ。それが今日になったらバチッとハマりますから。すごいですよね」と言葉を重ねた。香取も「そうですね、ちょいちょい本気を出しました。まだ本番じゃないので。今は三十パーセントぐらいの力を発揮しました」と言い切った。
「本当に?」と驚く観月をよそに香取は「この後、本番になったら半端じゃないですよ。ここからプラス七十パーセントですからね。このまま百パーセントになったらすごくなり過ぎて、みんなに怒られるぐらい。その時は『ちょっとやり過ぎだ』と言ってください」と自信をみなぎらせた。山本も「パワーがぐっと出てきたときは分かりますから、すごいです。翻弄(ほんろう)されないよう、こちらもしっかり構えておかないと。本気の力がとっちらからなければいい」と期待を寄せた。
香取と山本、観月は同い年で、付き合いも長年にわたる気心の知れた存在だという。香取は「山本さんがいてくれて安心感があります。本当にありがとう」と感謝した。香取、観月の持つオーラについて山本は「悔しいですよ。2人ともそうですけど、ぱっと出てきただけで注目を集められるのは、やっぱり持ったものなんです。だからこそ、僕らはその横で支えがいがあるというか…」と語った。
これに対して香取は「すごく褒めていただいて、なんだかすごく上から目線でおまえ偉そうだな」と返し「コンサートでもジャケットを着てポケットに手を入れて歩くことがあって、その後ろ姿のきれいな見せ方が(山本を見ていて)分かった。自然とそれをやっている」と褒めたが、山本は「そうでしょう。それがプロなんだよ」と挑発して笑わせた。
さらに山本は、本番に向けての本気度が高まっていることを確認し合う香取と観月に「やっと分かってきた? 目を合わせてやるということの意味が」とにっこり。香取は「そうですね。それは『稽古中から早く分かっておけよ』と言いたいのか?」と返して場を和ませ、最後は「僕の百二十パーセントを見に来てください」と自信たっぷりにアピールした。
また、この日訃報が入った俳優の林隆三さんについて共演経験のある香取は「つい先ほど(聞きました)。残念です。すごく優しい方で、本当に大先輩なのに僕がちょっと端の方に座っていると『大丈夫、疲れていない?』と声を掛けてくださって。まだまだ僕も緊張しながら撮影している時期だったので、声を掛けてくださったことに大きな愛を感じました」と思い出を語り、故人をしのんだ。
舞台は都内、東急シアターオーブで9日~7月6日、大阪、梅田芸術劇場メインホールで10月下旬に上演。
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