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映画『TOKYOタクシー』の完成披露上映会が20日、東京都内で行われ、出演者の倍賞千恵子、木村拓哉、迫田孝也、優香、中島瑠菜、山田洋次監督が登壇した。
本作は、仏映画『パリタクシー』をリメーク。タクシー運転手の宇佐美浩二(木村)が、85歳の高野すみれ(倍賞)を乗せたことから起きるドラマを描く。
本作が山田監督作への70本目の出演となった倍賞は、「私にとっては、生涯忘れられない作品になりました。山田監督の『男はつらいよ』シリーズでは『さくら』という役でしたが、今回は『すみれ』という名前に変わりました。高級バッグを持ったり、メークをしたり、マニキュアを塗ったり。そういう役をあまりやったことがないので最初は戸惑いました」と明かした。
倍賞は山田組の現場を「山田組に出ると自分が勉強をしていなかったと感じる時があって、私にとっては学校かなと思っています。お芝居的な学校ではなくて、人間としてどう生きていくかを、作品を通じて考える、私にとっての人間としての学校だと思っています」と語った。
一方、映画『武士の一分』(06)以来、19年ぶりの山田組への参加となった木村は、「(山田組は)撮影現場という豊かさを教えてくれて、一緒に作業をしてくださる。人の気持ちがすごく乗った、やっていてうれしい場所です」と語った。
また、「倍賞さんと街中を走っているタクシーのシーンは、外を一回も走っていないんです、全部スタジオで撮影して。そこには今のテクノロジーのすごさを感じたんですけど、逆に人として大事なことはこうじゃないかと感じさせる。テクノロジーが先行するのではなく、あくまで人が先行する現場でした」と明かした。
2人の言葉を聞いた山田監督は、「映画を作るという仕事は、一言じゃ説明できない複雑な仕事なんです。スタッフと一緒になって作り上げていく。これは他の芸術にはないものですよね。そういう一緒に仕事をしている楽しさをスタッフ全員が抱いてクランクアップできることが理想だし、みんなと一緒にいて楽しかったなと思えるのが映画作りだと思います。(本作の現場は)楽しかったと感じております」と語った。
最後に山田監督は、「本作に出てくるタクシーの運転手も、懸命に暮らしている庶民の1人。そんな人たちが幸せになれる国であってほしい。(彼のような人たちに)エールを送りたいという気持ちが僕の中に切実にあってこの映画を作りました」と語り、観客に感謝の言葉を述べた。
映画は11月21日から全国ロードショー。
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