【ビルボード 2024年 年間Top Lyricists】大森元貴が2年連続1位に 5指標でトップ

2024年12月6日 / 04:00

 2024年の年間Billboard JAPAN作詞家チャート“Top Lyricists”にて、大森元貴が1位に輝いた。

 本チャートは、総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”にチャートインした楽曲を作詞家別にランキング化したもの。年間1位を獲得した、Mrs. GREEN APPLEのフロントマンを務める大森元貴は、CDセールス以外のダウンロード、ストリーミング、ラジオ、動画再生、カラオケの5指標でトップを記録。いずれの指標においても、ひときわ目立ったポイント数を獲得しており、特にストリーミング指標においては2位以下に92万ポイント以上の差をつけている。

 今回の加算対象となった楽曲をさらってみると、「ライラック」「ケセラセラ」「青と夏」など、長期にわたって“JAPAN Hot 100”にチャートインし続けてきた楽曲が並んでいることがわかる。“Streaming Songs”で18週連続首位を獲得した「ライラック」は累計3億回再生、「ケセラセラ」は累計4億回再生、「青と夏」は累計7億回再生を突破している。楽曲の新旧を問わず、ストリーミングにおける圧倒的な強さを見せた。Mrs. GREEN APPLEは、17曲が2024年の年間Hot 100にチャートインしており、いずれもCMや映画、アニメなどのタイアップ曲となっている。コンテンツとの相乗効果や精力的なライブ活動、コンスタントな楽曲リリースにより、ストリーミングをメインに動画やカラオケなどの幅広いチャネルで聴かれたことで、ファン層を拡大させ、人気が定着していったと言えるだろう。なお、大森元貴は2024年の年間作曲家チャート“Top Composers”でも、昨年に続き2連覇を達成している。

 2位には、back numberのフロントマンである清水依与吏が、2023年年間作詞家チャートでの5位から浮上してチャートイン。2021年8月配信リリースの「水平線」、2013年6月リリースの「高嶺の花子さん」などのロングヒット作品が、主にストリーミングとカラオケの指標において継続的にポイントを積み上げた。加えて、フジテレビ系月9ドラマ『海のはじまり』の主題歌で、2024年7月15日に配信リリースされた最新シングル「新しい恋人達に」が“JAPAN Hot 100”で通算2週の首位を獲得するなど好成績を残している。また、当チャートで2023年の年間2位を記録したYOASOBIのAyaseは3位に。2023年に各チャートを席巻する大型ヒットとなった「アイドル」は2024年でも高順位を維持した。他にも、アニメタイアップ曲として2023年9月にリリースされた「勇者」やリリースから4年以上が経過してもなお“Hot 100”や“Top Streaming Songs”に登場し続けている「夜に駆ける」「群青」が、特にストリーミング指標において大きく貢献した。
 
 また、2024年に大きなジャンプアップを見せたのが、6位のR-指定だ。彼がMCを務めるCreepy Nutsが今年1月にリリースした「Bling-Bang-Bang-Born」は、“JAPAN Hot 100”で通算19回の首位を、世界でヒットしている日本の楽曲をランキング化した“Global Japan Songs Excl. Japan”で通算24回の首位を獲得した。そして同曲は、“Top Streaming Songs”チャートイン38週目で累計再生数5億回を突破しており、この記録はYOASOBI「アイドル」に続いて史上2番目の速さでの達成となった。同曲が爆発的かつ持続的なヒットとなったことが、R-指定が6位に躍り出た要因と言えるだろう。

 CDセールス指標でトップを飾った秋元康は10位にチャートインした。週間シングル・セールス・チャート“Top Singles Sales”で1位を獲得した、SKE48「愛のホログラム」とAKB48「恋 詰んじゃった」に加え、初週ハーフミリオンを達成し2位を記録した櫻坂46「自業自得」などを発表。ラジオ指標でも4位をマークしており、2023年の年間および2024年上半期で記録した10位をキープした。

Text by Yutaro Takahashi

【Billboard JAPAN Top Lyricists of the Year 2024】トップ20
1位 大森元貴(Mrs. GREEN APPLE「ライラック」「ケセラセラ」「青と夏」)
2位 清水依与吏(back number「水平線」「高嶺の花子さん」「新しい恋人達に」)
3位 Ayase(YOASOBI「アイドル」「勇者」「夜に駆ける」)
4位 Vaundy(Vaundy「怪獣の花唄」「タイムパラドックス」「踊り子」)
5位 藤原聡(Official髭男dism「Subtitle」「Pretender」「ミックスナッツ」)
6位 R-指定(Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」「二度寝」「オトノケ」)
7位 米津玄師(米津玄師「さよーならまたいつか!」「KICK BACK」「Lemon」)
8位 あいみょん(あいみょん「マリーゴールド」「愛の花」「君はロックを聴かない」)
9位 常田大希(King Gnu「SPECIALZ」「白日」「カメレオン」)
10位 秋元康(櫻坂46「自業自得」、SKE48「愛のホログラム」、AKB48「恋 詰んじゃった」)
11位 優里(優里「ドライフラワー」「ビリミリオン」「ベテルギウス」)
12位 藤井 風(藤井 風「花」「満ちてゆく」「きらり」)
13位 tuki.(tuki.「晩餐歌」「サクラキミワタシ」「地獄恋文」)
14位 n-buna(ヨルシカ「晴る」「ただ君に晴れ」「春泥棒」)
15位 福島智朗(Omoinotake「幾億光年」「蕾」「ラストノート」)
16位 TOPHAMHAT-KYO(Ado「唱」「ウタカタララバイ (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」、倉本千
(伊藤舞音),篠澤広(川村玲奈),月村手毬(小鹿なお)「仮装狂騒曲」)
17位 Fukase(SEKAI NO OWARI「最高到達点」「Habit」「Romantic」)
18位 キタニタツヤ(キタニタツヤ「青のすみか」「ずうっといっしょ!」、GEMN「ファタール」)
19位 はっとり(マカロニえんぴつ「なんでもないよ、」「恋人ごっこ」「ブルーベリー・ナイツ」)
20位 草野正宗(スピッツ「美しい鰭」「チェリー」「空も飛べるはず」)

集計期間:2023年11月27日(月)~2024年11月24日(日)


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