Matt「自分が自然のままの自分でいられるのが音楽」 吹奏楽部での経験から学んだこと【インタビュー】

2024年6月19日 / 08:00

 7月28日から上演される、パフォーマンスショー「blast ブラスト!」のスペシャルサポーターに、タレント・アーティストのMattが就任。幼少期からピアノとバイオリンを習い、中学・高校では吹奏楽部に所属するなど、豊富な音楽経験を持つMattに「blast ブラスト!」の魅力、そして音楽への熱い思いを聞いた。

Matt (C)エンタメOVO

-吹奏楽部だったというMattさんからみて、ブラスバンド、マーチングバンド、ドラム・コーをショーアップしたアメリカ発の“魅せる”音楽エンターテインメントの「blast ブラスト!」のすごさはどこにあると感じていますか。

 吹奏楽部でマーチングをやられたことがある方たちは分かると思いますが、本当にマーチングって難しいんですよ。まず暗譜をしなくてはいけないですし、絵コンテを見ながらどういう動きをして、どういう場所に動いて、どういうダンスをするのかを覚えなくてはいけない。演奏をしながら、楽器を持ってダンスをするというのもとても難しいですし、それぞれ時間をかけて練習しなければまとまらないものだと思います。「blast ブラスト!」では、そうしたマーチングに加えて、PAや照明、舞台美術なども関わってくるので、数々のスタッフさんとの協力も必要になってきます。そうして完成した公演が見られるというのはとてもぜいたくなことだと思います。

-Mattさんは幼い頃から音楽に親しんでいたと聞いていますが、音楽に関する最初の記憶は何ですか。

 小学校1年生のとき、パパが野球でケガをして手術をして、肘のリハビリでピアノを弾いていたのが最初の記憶です。パパがレッスンしているのを後ろから見て「ピアノって楽しそう」と思ったのを覚えています。その後、学校で女の子たちが教室のオルガンを弾いているのを見て、ピアノを弾きたいと。そうやってどんどんやる気が高まっていったように思います。

-では、最初に触れた楽器はピアノですか。

 ピアノですね。その後、バイオリンも小学校3年生か4年生くらいに始めました。学校の帰り道にあったお家から聞こえてくるバイオリンの音に引かれてやりたいと思って。吹奏楽は中学校に入ったときに始めたのですが、吹奏楽部にはピアノもバイオリンもないので、コントラバスをやったり、打楽器をやったりしていました。中学2年生の頃に「やっぱり一番前の席で演奏したい」と思ってフルートを吹くようになったのですが、自分に合っていないと思って、結局、中学3年生のときにサックスに変えて。それが自分の中でしっくりきて、サックスで高校や大学を受験して真剣にやっていました。

-吹奏楽のどんなところに魅力を感じていましたか。

 大人になると団体で何か一つのことを成し遂げる機会が少なくなりますよね。僕の人生の中で、学生時代が一番、大勢で一つの目標に向かって練習した日々だったと思います。とにかく楽しい毎日でした。

-そうしたチームワークを大事にする活動に魅せられた、と。

 僕自身は、本当はそうした活動は向いてないと思うんですよ。わが道を行くスタイルなので(笑)。当時は若いからこそできたことなんだと思います。お人形のような僕を想像している人がほとんどだと思いますが、学生の頃は熱い青春を送っていたんですよ(笑)。真っ黒になって、汗かきながら、もちろん化粧もせずに(笑)。当時の自分に「日焼け止めは塗りな」と言いたいですが、でも、人生で一度は経験すべきだと思うくらい楽しい時間を過ごせたと思います。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

南沙良「人間関係に悩む人たちに寄り添えたら」井樫彩監督「南さんは陽彩役にぴったり」期待の新鋭2人が挑んだ鮮烈な青春映画『愛されなくても別に』【インタビュー】

映画2025年7月4日

 第42 回吉川英治文学新人賞を受賞した武田綾乃の小説を原作にした鮮烈な青春映画『愛されなくても別に』が、7月4日公開となる。浪費家の母(河井青葉)に代わってアルバイトで生活を支えながら、奨学金で大学に通う主人公・宮田陽彩が、過酷な境遇を受 … 続きを読む

紅ゆずる、歌舞伎町の女王役に意欲「女王としてのたたずまいや圧倒的な存在感を作っていけたら」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年7月4日

 2019年に宝塚歌劇団を退団して以降、今も多方面で活躍を続ける紅ゆずる。7月13日から開幕する、ふぉ~ゆ~ meets 梅棒「Only 1,NOT No.1」では初めて全編ノン・バーバル(せりふなし)の作品に挑戦する。  物語の舞台は歌舞 … 続きを読む

【Kカルチャーの視点】異領域を融合する舞台芸術、演出家イ・インボの挑戦

舞台・ミュージカル2025年7月3日

 グローバルな広がりを見せるKカルチャー。日韓国交正常化60周年を記念し、6月28日に大阪市内で上演された「職人の時間 光と風」は、数ある韓国公演の中でも異彩を放っていた。文化をただ“見せる”のではなく、伝統×現代、職人×芸人、工芸×舞台芸 … 続きを読む

毎熊克哉「桐島が最後に何で名乗ったのかも観客の皆さんが自由に想像してくれるんじゃないかと思いました」『「桐島です」』【インタビュー】 

映画2025年7月3日

 1970年代に起こった連続企業爆破事件の指名手配犯で、約半世紀におよぶ逃亡生活の末に病死した桐島聡の人生を、高橋伴明監督が映画化した『「桐島です」』が、7月4日から全国公開される。本作で主人公の桐島聡を演じた毎熊克哉に話を聞いた。 -桐島 … 続きを読む

磯村勇斗&堀田真由、ともにデビュー10年を迎え「挑戦の年になる」 ドラマ「僕達はまだその星の校則を知らない」【インタビュー】

ドラマ2025年7月2日

 磯村勇斗主演、堀田真由、稲垣吾郎が出演するカンテレ・フジテレビ系“月10ドラマ”「僕達はまだその星の校則を知らない」が7月14日から放送スタートする。本作は、独特の感性を持つがゆえに何事にも臆病で不器用な主人公・白鳥健治(磯村勇斗)が、少 … 続きを読む

Willfriends

page top