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全世界歴代興行収入第1位に輝き、それまでの映像界の常識を一変させた革命的な映画『アバター』(09)。そのジェームズ・キャメロン監督が、13年間心血を注いだシリーズ最新作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』が、いよいよ12月16日(金)から、全世界同時公開に合わせて、日本でも公開される。
前作『アバター』は、IMAX、3D 映画で全米歴代興行収入ナンバーワンを達成。156億円の大ヒットを記録した日本でも、興行収入の3Dシェア率が87パーセントを突破するなど、圧倒的な映像体験にハマる人が続出した。
また、第82回アカデミー賞では、作品賞、監督賞を含む9部門にノミネートされ、視覚効果賞、美術賞、撮影賞の3部門で受賞。3Dデジタルカメラを使った作品として、初めて撮影賞を受賞するという歴史を作った。
前作では、主人公のジェイク(サム・ワーシントン)が、人間とナヴィのDNAをかけ合わせた肉体“アバター”に意識を移し、パンドラの星を調査。
当初はスパイとして先住民たちと接していたが、神秘的な世界とナヴィの女性ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)の優しさに魅せられ、共に人類の侵略に立ち向かうことになった。
本作では、ジェイクとネイティリとの間に新しい家族が増え、家族の愛と絆の物語がエモーショナルに描かれる。
今回は、キャメロン監督が、観客を“アバターワールド”へと引き込む仕掛けについて語った。
まず、キャメロン監督は「登場するキャラクターたちに共感ができれば、人々がこの世界に入り込めると思った。サム・ワーシントンやシガーニー・ウィーバーたちのキャラクターが、神秘的なパンドラの世界を構築し、見る人を引き込んでくれる。映画の中に応援したいと思わせるキャラクターがいることで、その世界に没入する感覚を得ることができる」と解説した。
そして、キャメロン監督は、もう一つの重要な要素について、「同じように気をつけたのは、私たちは元来“自然が好き”だということ。でも、大人になるにつれて、どんどん自然から遠ざかっていく。だから「アバター」シリーズでは、まるで子どもの頃のように、生き物に囲まれる自然の壮大さ、美しさを思い出すことで映像に入り込むことができるようにした」と語った。