加山雄三「俺はこれを乗り越えて頑張る」 「光進丸」焼失も前向きな“リスタート”

2018年6月18日 / 13:45

 ライブ前の囲み取材で笑顔を見せた加山雄三

 俳優・歌手の加山雄三が16日、東京国際フォーラムで行われる「ゴー!ゴー!若大将FESTIVAL 2018 in TOKYO」の開催前に取材に応じた。

 4月1日に、加山が所有する「光進丸」が静岡県西伊豆町の港で全焼し、水没する騒動があった。

 当初は憔悴(しょうすい)した様子が伝えられた加山だが、この日は、焼失後初めて「光進丸」を歌うとあり、「『今日まで取っとけ』と言われていた。やっと解禁になった」と笑顔を見せた。

 現在の思いを問われると、「悲しいけれど、感謝して見送りました。役割を果たしてくれたし、身代わりになってくれた」としみじみ語った。

 また「何も人身的なもの(被害)がなかったのが救いだった。地元の人たちが必死に沈めてくれた。熱がタンクまで行って、油がはっちゃけたら大変だったけどそれは免れた。漁師や消防の皆さんが必死で寝ずに70何時間もかかって作業をしてくれた」と感謝を述べた。

 加山は「相棒を亡くした気持ちではあるけれど、歌は残るし、思い出も残る。人生にはいろいろ上り坂、下り坂があるけれど、こんなことで苦しんでいる場合じゃない。もっと大変な人もいる。俺はこれを乗り越えて頑張る。81歳だからちょうど4回目の成人式と、プラス新しい1年ということで、“リボーン”“リスタート”でもある。新しい気持ちになるための一つのきっかけにもなった」と語った。

 火災の原因については「全部調べてくれたけど原因不明。老朽化、電気系統のショートだと思うけど分からない」と語り、沈めて鎮火した後は、サルベージ船が解体現場に運んで行ったという。「その船の名前が『幸神丸(こうしんまる)』。これはすごい。神様に抱かれて墓場に行った」と明かした。

 新たな船の製作状況を聞かれると、「止まっちゃっているけれど、やる気は残している。もし作るなら道楽的なものでなくて、人の役に立つような災害救助船がいい」と語った。


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