エンターテインメント・ウェブマガジン
立川談志役を演じたビートたけし
TBSのスペシャルドラマ「赤めだか」の完成披露特別試写会が24日、東京都内で行われ、出演者の二宮和也、ビートたけし、濱田岳、宮川大輔、北村有起哉、番組のナビゲーターを務める笑福亭鶴瓶、原作者の立川談春が登場した。
談春の自伝的エッセーを原作としたこのドラマは、17歳の談春(二宮)が、「天才」「異端児」と言われた談志(たけし)のもとに弟子入りし、新聞配達をしながら生計を立て、弟子仲間たちと苦楽をともにしながら成長していく様子と、落語に挑み続けた談志の破天荒な生きざまを描く。
上映後の舞台あいさつとあり、客席の大歓声で迎えられた二宮は、「僕は一足先に見たんですが、本当に面白いドラマだなと感動しました。自分が出たドラマということもあるけど、それを度外視しても楽しめました」と満足げにコメント。
また終盤には、「28日に放送されますが、本当に見ても見なくても“どっちでもいい”です。たまたま(テレビを)つけて、やっていたら見てほしいなという感じです」と異例ともいえるアピール方法を取った二宮。「こういう作品はすごく珍しくて…」とした上で、その真意について「見たほうが絶対に得をするし、見ない人は絶対に損をすると思っているので、見ない人だけが損をすればいいなと思って…」と説明した。
会場の笑いを誘いながらも、「こういったドラマの底力というか、見た人だけが得をする…。その時間に(テレビを)つけたらやっていて、見て感動するからこそドラマなのであって…。そこを醍醐味として味わっていただければ…」と話し、客席に向けて「もう一度はご覧になっているかもしれませんが、“もし時間が合えば”見ていただけたらと思います」と笑顔で呼び掛けた。
一方のたけしは、冒頭から「(自分は)談志さんの弟子で唯一破門された男」と自虐を交えつつ「談志さんの役をやらせていただいて、いかに自分の芸が勉強不足だったかと痛感しました」としみじみ。
いつもとは違ったトーンで「談志さんというのは鬼才。あまりにも落語が好き過ぎて、客に愛されるということを乗り越えて、落語をもう一回教え直すというような人。たまに秘蔵テープなんかが手に入ると聞いてみたりするけど素晴らしいものがある。だから社会が立川談志をもっと評価をしていいし、もっと違う判断もあるべきでないかな」と持論を展開した。
また、「談志役をもらった時には、あまりにも自分の役者としてのいい加減さを身にしみて思っていたので、これはまずいなと思った」と吐露しつつ「『談志さんに似てるね』と言われたらまあ、御の字だと思って一生懸命にやった」と謙虚に振り返っていた。
そんなたけしについて、鶴瓶は「お兄さん(たけし)も(談志を)一番よく知っているから演じにくかったと思いますよ。いつもはこんな感じじゃないですから」とフォローしつつ「頭の下げ方や“まくら”のやり方とか…、落語、談志に関してはきっちりハメていこうとしますから。それはすごいですよね」と感心していた。
ドラマはTBS系で28日、午後9時~11時25分に放送。
ドラマ2025年10月1日
「スティンガース 警視庁おとり捜査検証室」(フジテレビ系)の第11話(最終話)が、30日に放送された。 本作は、日本ではまだ制度としての確立も曖昧な“おとり捜査”に真正面から挑む、警視庁内の異端チーム・通称“スティンガース”の活躍を描く … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年9月29日
2016年に、東京の日比谷・シアタークリエで初演の幕を開けた「VOICARION」(ヴォイサリオン)。劇作家・演出家の藤沢文翁と東宝がタッグを組んで贈る、役者がマイクの前に立ち、台本を持って演じる、朗読スタイルの舞台シリーズ。 一流の演 … 続きを読む
ドラマ2025年9月28日
10月期の新ドラマ「ひと夏の共犯者」の記者会見が東京都内で行われ、出演者の橋本将生(timelesz)と恒松祐里が登場した。 本作は、大学生の主人公・岩井巧巳(橋本)が、推しのアイドル・片桐澪(恒松)と夢のような同居生活を送るうちに、彼 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年9月26日
大ヒットミュージカルがついに大阪に上陸。12月6日(土)~12月14日(日)に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールで、韓国人キャストにより、ミュージカル「愛の不時着」を上演する。 韓国を代表するスタジオドラゴンが … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年9月26日
Travis Japanの川島如恵留が初単独主演する舞台「すべての幸運を⼿にした男」が、11⽉14⽇(⾦)~12⽉2⽇(⽕)まで、東京・東京グローブ座で上演される。 本作は世界を代表する劇作家アーサー・ミラーによる戯曲で、1944年ニュ … 続きを読む