【花燃ゆインタビュー】三浦貴大「女の戦いにはなるべくノータッチでいたい。元徳さんはうまく収めると思います」 長州藩最後の藩主、毛利元徳役

2015年7月19日 / 12:00

 NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」で、長州藩最後の藩主、毛利元徳を演じている三浦貴大。主人公の美和(文から改名=井上真央)が嫡男、元昭のお守り係となり、元徳は正室で新しい時代の考え方にも柔軟な銀姫(田中麗奈)や、誠実な人柄の美和をそっと見守る。激動の時代の中で最後まで藩を守った元徳の柔軟な人間性について三浦が語る。

 

長州藩最後の藩主、毛利元徳役の三浦貴大

長州藩最後の藩主、毛利元徳役の三浦貴大

-大河ドラマへの出演、そして毛利元徳を演じてみていかがですか。

 歴史のある番組ですし、とてもうれしいです。資料は少ないのですが、元徳はとても聡明で、しっかりとした志を持った方。そして、あまりがちがちではない柔軟な思想を持った方というイメージです。

-大河ならではだと感じた部分はありますか。

 全部が新鮮です。あまりテレビには出ないので、カメラが多いのにも慣れていないし、セットってこんなに作り込むんだと感心しています。何だか素人みたいな感想ですね(笑)。

-身分の高い人物を演じる上での工夫は?

 自分は普段あまり堂々とはしていなし、歩き方も何かゆらゆらとしているんです。その癖があまり出ないように気を付けています。

-北大路欣也さんとの親子役。互いの関係性の作り方についてどう考えていますか。

  最初は、父であり殿であるという不思議な関係性をどう考えようかと思っていたのですが、尊敬する大先輩の北大路欣也さんがそばにいてくださるわけですから、このままでいいんじゃないかなと思いました。普段の関係性そのままの殿と息子という感じが画面から見えたらと思っています。

-大奥の女の戦いについてはどう思いますか。

  男としてはなるべくノータッチで(笑)。僕自身はそう思いますが、演じる元徳さんは、例えば母の都美姫(松坂慶子)と妻の銀姫の争いならどちらも理解して、和をもってその場をうまく収めるような人だと思います。

-大奥の撮影をしてみていかがでしたか。

 北大路さんと僕以外みんな女性なので、暮らしづらいなあと(笑)。

-幕末のあの時代、どちらの立場にいたかったと思いますか。

  どちちかというのはすごく難しいですね。でも実はそういう想像をしたことはあるんです。幕末にいたら何をしていたかなって。結局、農民だという結論になりました。畑を耕して暮らしているのがたぶん一番性に合っています。それに単純に命を懸けて戦うということにあまりポジティブなイメージがなくて、そういう争いの中にはいたくないですね。戦争をせずに収められるのが一番だなと思いましたが、それができた人はいない。結局武力が出てくる。だから農民ですね、なりたかったのは(笑)。

-元徳のキャラクターをどんなふうに表現すれば良いと考えていますか。

 その人はこのシーンでどういう気持ちでいるのだろうということだけを考えます。だからキャラクターというより、物語の設定さえあれば、後は人間性を表現していけばいいのかなと思っています。


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