綾野剛「奇跡に限りなく近い日常を届けたい」 主演ドラマ「コウノドリ」今日スタート

2015年10月16日 / 04:01

綾野剛「奇跡に限りなく近い日常を届けたい」 今日16日にスタートするTBS系ドラマ「コウノドリ」。「生まれてくるすべての赤ちゃんに“おめでとう”と言いたい」と願い、日々命の現場に携わる産婦人科医でありながら、同時に“BABY“という名を持つ天才ピアニストでもある主人公、鴻鳥サクラを綾野剛が演じる。連続ドラマ単独初主演となる綾野が、この作品にかける思いとは? TVfanのインタビューに答えた。

 

―原作を読んだ感想は?

 僕、原作漫画の絵がすごく好きな感じだったんです。特にタッチが。苦しんでいるご家族たちを、あの絵がすごく包み込んでいく感じがして…。そんなふうに読み手を包み込んでいく漫画は見たことがありませんでした。自分も読みながら、ストーリーと一緒に体温が上がっていくなと思いました。

―ドラマの台本ではどのように描かれていますか?

 医療用語を使って相手を淘汰していくのではなく、人物を描いているなと思いました。患者の立場で、専門的な医療用語を使われても分からない。だからあまり医療用語に頼りたくないんです。

 キャストの皆さんを想像しながら台本を読むと、役者がそろったなと思います。またドラマでは、原作にはないサクラの過去も描かれるので、セカンドストーリーも楽しめると思います。

―サクラは産婦人科医ありながらピアニストでもある役柄ですね。

 どちらもやってみたい役柄だと思っていましたが、2つ同時に来るとは思わなかったです。ピアノについていえば、サクラはピアニスト“BABY“であるときにはピアノの音に感情を託すので、演奏するシーンはとても大事な意味を持つんです。だから非常に高度な曲が必要ということで、今年の3月からアップライトピアノを購入して練習しています。音楽制作・監修の清塚信也先生と一緒に、BABYという役をつくっていこうと思っています。

 医者役に関しては、今まで医療を描く作品はあったと思いますが、「コウノドリ」は登場人物みんなが天才ではないので、人が人を助けようとしている話を丁寧に描きたいです。皆さんに壮絶さではなく、奇跡に限りなく近い日常をお届けしたいと思っています。

 「コウノドリ」はTBS系で16日スタート、毎週金曜、午後10時~10時54分放送。初回放送は午後10時~11時09分。

 

 このインタビューはテレビ番組誌「月刊TVfan」11月号(9月24日発売)に掲載しています。


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