日中共同製作映画『真夜中の五分前』の特別上映イベントが20日、都内の早稲田大学、大隈講堂で行われ、主演した三浦春馬と行定勲監督が登壇した。
本作は、双子の女性を愛した二人の男を描いた切なくも美しい愛のミステリー。
今回、中国のプロデューサーと組んだ行定監督は、時事問題、製作体制の違いなどに触れつつ「このプロジェクトは危険、という周りの声は確かにあった。でも彼らは『やりましょう』『(問題を)乗り越えましょう』と言ってくれた。たかが映画。そんなこともできないようであれば駄目だと僕も思った」と製作に当たり、強い決意があったことを明かした。
一方、三浦は、上海ロケを敢行した本作で全編中国語による演技に挑戦した。「現場における全てが初めての体験。言葉の通じないスタッフやキャストさんとは、僕の拙い中国語とジェスチャー、時たま本当にみっともない(僕の)英語を使ってコミュニケーションを取った」と苦笑交じりに撮影を振り返った。
また、出演を決めた理由を「常に自分が踏み入れたことのないフィールドを目指したかったから」と話した三浦は、その結果「百聞は一見にしかずだった。努力をして関わることで新しい景色が確実に見えたし、そこで新しく生まれる思考もあった。この作品に関わっていなければ、この思考が生まれてくるのも5年、10年後だったかもしれない。この経験が今後の自分の役者人生の財産になった」と述べた。
映画は12月27日から全国ロードショー。