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(C)衛星劇場
歌舞伎の花形俳優として大活躍している片岡愛之助。端正で上品、なおかつ愛嬌(あいきょう)のある顔立ち、重厚でメリハリのあるせりふ、美しい立ち居振る舞いは世代を超えて人気を集め、若い女性ファンからは親しみを込めて“ラブリン”と呼ばれる。花も実もある、いま最も注目度の高い俳優である。そんな愛之助の舞台を、CS放送の衛星劇場では4月に「片岡愛之助特集」として放送する。人物と舞台の見どころをまとめた。
愛之助は歌舞伎と縁のない、大阪・堺の町工場の家に生まれた。5歳の時、塾代わりに受けた松竹芸能の子役募集に合格し、藤山直美が主演したNHK銀河テレビ小説「欲しがりません勝つまでは」をはじめTVドラマや一般の舞台、そして歌舞伎の舞台に子役として出演。愛之助の素質を見抜いた二代目片岡秀太郎から歌舞伎の世界に入るよう勧められ、実家の後押しも受け、1981年、9歳の時秀太郎の父で関西歌舞伎の大御所十三代目片岡仁左衛門の部屋子となった。部屋子は実の子同然の扱いを受ける。愛之助も仁左衛門の本名千代之助にちなんだ名前の千代丸を名乗り、その年12月南座の顔見世興行で、『勧進帳』の太刀持ちで初舞台を踏んだ。
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