市原悦子さん告別式に500人が参列 恩地監督「いつも悦っちゃんが何とかしてくれた」

2019年1月18日 / 15:39

 12日に心不全のため、82歳で亡くなった女優の市原悦子さん(本名・塩見悦子)の告別式が18日、東京都内の青山葬儀所で営まれ、中尾彬・池波志乃夫妻、ベンガル、林遣都、相島一之ら、関係者とファン、合わせて約500人が参列。市原さんに最後の別れを告げた。

 祭壇は「森」をイメージし、さまざまな種類の観葉植物で緑に彩られた。ひつぎには写真集や著書、市原さんが使用していた眼鏡など、ゆかりの品が納められた。

 式の冒頭では、市原さんの出演作品をまとめたVTRが約10分にわたって上映され、市原さんの初主演映画『蕨野行』を手掛けた恩地日出夫監督が弔辞を読んだ。

 「初めて市原悦子を見たのは1957年封切りの『雪国』という映画。衣装合わせをしている悦っちゃんを、助監督になりたての僕が見たのが始まりでした。太った芸者役でワンシーンだけの出番。原節子さんをはじめ、美人女優ばかりの東宝撮影所に、いささか食傷気味だった私は“こういう人も女優さんでいるんだ”と思った。その話を後年すると、『どうせ私は不美人ですよ』と笑っていたけど、今から思うと結構失礼なことを言ってたんだなと思います」と懐かしそうに振り返った。

 恩地監督は、共に多くの仕事をしてきたとし、「特に新人の役者を主役で使いたいと思ったときに、いつも相手役に市原さんがいてくれた。おかげで何とかなった。例えば、泉谷しげるは『戦後最大の誘拐 吉展ちゃん事件』(1979年のテレビドラマ)で初めて芝居をしたんですが、そのときも、相手に市原さんが決まっていなければ、彼を使う勇気はなかったと思います」と明かした。

 最後に「いつも“悦っちゃんが何とかしてくれるだろう”と、甘ったれた気持ちで仕事をしてこれた。本当に長い間付き合ってくれてありがとうございました」と感謝の思いを伝えた。


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