佐藤祐基「頭も心も体もフル回転」 細貝圭と“いびつ”なきょうだいを熱演

2017年10月4日 / 17:47

(左から)佐藤祐基、加藤虎ノ介、細貝圭

 舞台「オーファンズ」の稽古場取材会が4日、東京都内で行われ、出演者の細貝圭、佐藤祐基、加藤虎ノ介、演出を手掛けるマキノノゾミ氏が出席した。

 本舞台は、「蝕まれた心が愛によって癒されていく」というテーマで書かれた、ライル・ケスラー脚本による3人芝居。1986年の日本初演では市村正親が主演を務めた。

 今回、物語の中心人物、フィラデルフィアの廃屋で暮らす身寄りのない兄弟を演じるのは細貝と佐藤。そこに、加藤演じるやくざ者のハロルドが迷い込み、彼もまた身寄りがなかったことから、3人に疑似家族のような日々が訪れ、物語が展開していく。

 凶暴な性格の兄トリート役の細貝は「すぐキレるし感情のアップダウンが激しくて常に気を張っている人間。マキノさんからは『常にビートを刻んでいろ』と言われました」と役作りの一端を紹介。「翻訳劇でもこれは読みやすくてスッと世界観に入れた」といい「本当に繊細なお芝居。僕らにしかできないものをたくさんの人に見てもらいたい」とアピールした。

 トリートに支配されながら暮らす、臆病な弟フィリップ役の佐藤も「頭も心も体もフル回転という感じ。やっと膨大なせりふも頭に入り、今は一番楽しい探求作業の最中です」とにっこり。「泥くさく男3人で演じているのが楽しい」そうで「すごくピュアで純粋な男なので常に新しい“はてな”を見つけるようにやっている」とこだわりも語った。

 兄弟に波乱を巻き起こすハロルド役の加藤も「理屈抜きに没頭している。身体も疲れて頭もパツンパツンだけど、それだけ夢中になれる作品」と充実の笑みを浮かべた。

 アメリカ生活の経験がある細貝だが、「低所得者層を演じる上で、当時の経験が役立ったか?」という質問に対しては、生活圏や日本語と英語の感覚の違いなどを挙げ、否定。それでも佐藤は「(せりふを)とちった時に英語がちょっと出ている。決して書いちゃいけない言葉が。おお、アメリカ!って思う」と細貝の様子をぶっちゃけ、笑いを誘った。

 舞台は10月14日~15日、兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールで上演。その後、18日~22日、都内の草月ホールで上演。


芸能ニュースNEWS

「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」「豪華な俳優陣が誰一人として暇じゃない群像劇」「二階堂ふみのマイケル・ジャクソンが本番でも見られるかも」

ドラマ2025年10月23日

 「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」(フジテレビ系)の第4話が、22日に放送された。  脚本・三谷幸喜、主演・菅田将暉による本作は、1984年の渋谷「八分坂(はっぷんざか)」を舞台に、1人の演劇青年が老若男女総勢25人超の … 続きを読む

「新東京水上警察」”日下部”加藤シゲアキと“礼子”山下美月の関係が暗雲か… 「日下部と礼子の距離が離れていきそうな予感」

ドラマ2025年10月22日

 佐藤隆太が主演するドラマ「新東京水上警察」(フジテレビ系)の第3話が、21日に放送された。(※以下、ネタバレあり)  本作は、水上警察を題材にし、佐藤隆太演じる碇拓真刑事と水上警察署のチームが、東京の海や川を警備艇で駆け巡り事件を追う、大 … 続きを読む

「スクープのたまご」芸能人の張り込みシーンは「ヒヤヒヤした」 “桑原”本島純政の記者の苦悩に「胸がいっぱいになった」

ドラマ2025年10月22日

 奥山葵が主演するドラマ「スクープのたまご」(TBS系)の第3話が、21日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、週刊文春を徹底取材して書かれた大崎梢氏の同名小説を実写化。大手出版社の「週刊誌」の編集部を舞台に、1人の若き新 … 続きを読む

「娘の命」“レイコ”齊藤京子が“理佐子”峯岸みなみに復讐 「元日向坂46と元AKB48の対決がいい」「峯岸みなみの熱演がすごい」

ドラマ2025年10月22日

 齊藤京子と水野美紀がW主演するドラマ「娘の命を奪ったヤツを殺すのは罪ですか?」(カンテレ・フジテレビ系)の第3話が、21日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、55歳の母・篠原玲子(水野)が、壮絶なイジメで娘を死に追いや … 続きを読む

「じゃあつく」“勝男”竹内涼真の演技が「解像度が高くて笑える」 「“椿”中条あやみとのキミセカコンビが似合っていて好き」

ドラマ2025年10月22日

 夏帆と竹内涼真がW主演するドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」(TBS系)の第3話が、21日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、“恋人ファースト”ゆえに自分を見失ってしまった山岸鮎美(夏帆)と、“料理は女が作って当た … 続きを読む

Willfriends

page top