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映画『22年目の告白―私が殺人犯です―』ジャパンプレミアが16日、東京都内で行われ、藤原竜也、伊藤英明、仲村トオルら出演者総勢10名と入江悠監督が舞台挨拶に登壇。過酷だった撮影当時のエピソードを明かした。
時効を迎えた未解決連続殺人事件の犯人が、22年後に記者会見を開いて告白本を出版するという衝撃的な展開で幕を開ける本作。世間から大きな注目を集める中、事件を追う刑事や被害者遺族を巻き込んで事態が二転三転しつつ、様々な謎が明らかになっていくノンストップサスペンスだ。
犯人として名乗り出た男・曾根崎役の藤原は、上映前だったこともあり、内容に踏み込めないことに歯がゆそうな顔を見せながらも、「熱いものを持って演じていけばいいんじゃないのかなと」と、演技に込めた思いを語った。
開口一番「今までのキャリアで一番きつかった」と打ち明けたのが、事件を追う刑事・牧村を演じた伊藤。初日から昼夜逆転で、最初の三日間は先輩刑事・滝役の平田満と共にひたすら走る場面を撮影。その過酷さに、「もうやめようかと思った」と今だから言える本音がポロリ。
共演した平田も、「伊藤さんがすごく頑張って走られるので、ついていかなきゃと思ってかなり無理しました」と告白。その結果、肉離れになったものの、「まだアクションができると思いました」と、年齢を感じさせない俳優魂を見せつけた。
一方、早乙女太一の口から飛び出したのは、伊藤に危ないところを救われたエピソード。一本背負いされる格闘場面で、誤って頭がコンクリートの上に落ちそうに。だがその瞬間、投げた伊藤が「腿で頭をかばってくれた」ことで、事なきを得たという。
さらに、女優陣も撮影の苦労を証言。事件の被害者遺族・岸美晴役の夏帆は、撮影日数4日間。「現場になじむ時間もなく、(テンションを上げた感情的な)お芝居をしなければならなかったのが、一番大変だった」と当時の心境を振り返った。
牧村の妹・里香を演じた石橋杏奈も、「撮影はすごく楽しかった」と前置きしつつ、「体力的にも精神的にもしんどい撮影が続いた」と告白。最後の出演シーンについては「死ぬぐらいの気持ちで全部出し切りました」と打ち明けた。
真夏に行なわれた過酷な撮影だったが、その分、チームワークは高まったようで、エピソードの激しさとは裏腹に冗談も飛び出すなど、会場は終始和やか。最後は、前日に誕生日を迎えたばかりの藤原に会場から拍手が送られた。
『22年目の告白―私が殺人犯です―』は、6月10日(土)全国ロードショー。
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