新海誠監督、『君の名は。』メガヒットの理由 「ラインに負けないような…」

2017年2月16日 / 17:38

受賞の喜びを語った新海誠監督.jpg

 「第71回毎日映画コンクール 表彰式」が15日、神奈川県川崎市で行われ、アニメーション映画賞と映画ファン賞をW受賞した『君の名は。』の新海誠監督が登壇した。

 興収240億円を突破し、国内の歴代興行収入では4位のメガヒットを記録した本作だが、新海監督は、「たくさんのスタッフを代表して今日はこの場に立たせていただいております」と謙虚にあいさつ。

 実は12年前の『雲のむこう、約束の場所』でも「アニメーション映画賞」を受賞しており、「あの時、なぜ自分がこんなに大きな賞を頂けるのかと…。もしかして、先はまだまだだけれども“これからも頑張ってこの賞にふさわしい映画を作りなさい”と賞に背中を押していただけたのかなと思ったことを覚えています」と振り返り、「12年前にこの栄誉ある賞を頂けたことが、(自分の)進む道を照らしてくださったのだと思います」と感謝の言葉を口にした。

 また、これほどまでに観客に支持された理由については「分からないですけど…」とした上で「世の中には映画館に行くよりも楽しいことがたくさんある。例えばSNSやライン。スマホで誰かとコミュニケーションを取ること自体がすごく楽しいじゃないですか」と新海監督。「僕は映画を作っている時に“コミュニケーションそのもの”になる映画を作りたいという気持ちがずっとあったんです。ラインに負けないような…。いわゆるSNSに勝てなくても、『映画を見に行ったよ』ということ自体が彼らのSNSの上でネタになるような、そんな映画を作りたいという気持ちがあって。なので退屈させる隙のない、若い観客がスマホを見る暇のないような映画を作りたかったんです」と吐露し、「そういうところが何か(観客に)響いたのかなと思います」と分析した。

 次回作への期待も大きいが、新海監督は「どんなに急いでやっても3年に1本。2019年が目標です」ときっぱり。

 今回のメガヒットを受け「周囲からは『次が大変だね…』とそのことばかり言われてしまうんですが、今回は狙ってやったことではない。次回にヒットを狙ってやってもそれは難しいと思うんです」と冷静にコメント。一方で、制作意欲は旺盛で「今、観客が見たいものがどういう映画なのかというのは、きっと観客の中にも答えはない。ただ見終わった後なら“これが見たかったんだ”と分かると思うんですよ。なので、みんながまだ言葉に出来ていない“何か”を何とか探れないかと思っていろんな方向を見ています」と現在も模索していることを明かした。


芸能ニュースNEWS

「ぼくたちん家」“玄一”及川光博の言葉「50歳もちゃんと楽しい」に反響 「生きる希望を感じた」「50歳の楽しみ方がすてき過ぎる」

ドラマ2025年11月17日

 及川光博が主演するドラマ「ぼくたちん家」(日本テレビ系)の第6話が、16日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  心優しきゲイのおじさん・波多野玄一(及川)は、作田索(手越祐也)と“いい感じ”になってきたのに、初恋の人・鯉登(大谷 … 続きを読む

「ザ・ロイヤルファミリー」「ロイヤルホープ、最後の有馬記念に感動」「まだ中盤なのに最終回のごとき盛り上がり」

ドラマ2025年11月17日

 日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」(TBS系)の第6話が、16日に放送された。  妻夫木聡主演の本作は、早見和真の同名小説をドラマ化。競馬の世界を舞台に、ひたすら夢を追い続けた熱き大人たちが、家族や仲間たちとの絆で奇跡を起こしていく、人間 … 続きを読む

「イイワル」“4人目の犠牲者”に視聴者衝撃 「ラスト5分に怖さが密集してた」「黒幕の口封じか」

ドラマ2025年11月17日

 間宮祥太朗と新木優子がW主演するドラマ「良いこと悪いこと」(日本テレビ系)の第6話が、15日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  連続殺人事件の真相を追う高木将(間宮)と猿橋園子(新木)が4件目の被害を食い止めようと奔走する中、 … 続きを読む

「ひと夏の共犯者」ラストの月夜のシーンに「2人の心が美し過ぎる」 「“巧巳”橋本将生が“眞希”恒松祐里を抱き締める姿が泣けた」

ドラマ2025年11月17日

 timeleszの橋本将生が主演するドラマ「ひと夏の共犯者」(テレ東系)の第7話が、14日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、大学生の主人公・岩井巧巳(橋本)が、推しのアイドル・片桐澪(恒松祐里)との夢のような同居生活 … 続きを読む

「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」「最後は皆に帰ってきてほしい」「話がとっ散らかったままどんどん膨らんでいく」

ドラマ2025年11月13日

「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」(フジテレビ系)の第7話が、12日に放送された。  脚本・三谷幸喜、主演・菅田将暉による本作は、1984年の渋谷「八分坂(はっぷんざか)」を舞台に、1人の演劇青年が老若男女総勢25人超の全 … 続きを読む

Willfriends

page top