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原作の羽田圭介氏(左)と主人公を演じた柄本佑
NHK土曜ドラマ「スクラップ・アンド・ビルド」の完成試写会が13日、東京都内で行われ、出演者の柄本佑と原作者の羽田圭介氏が登壇した。
本作は、羽田氏の芥川賞受賞作をドラマ化。企業の中途採用に落ち続け、無為な生活を送っていた28歳の田中健斗(柄本)は、「早う死にたか」が口癖となっている祖父の願いをかなえようと、あるヘンテコな計画を思いつく。
柄本は、完成作を見た感想として「自分が出ているとなかなか客観的に見られなくて。比較的長い間出ているので、自分を追っ掛けると、頭に血がのぼってしまい、震えながら見ている感じでした」と明かした。
また、特に印象的な撮影として「俺がおじいちゃんをおぶって階段を上るシーン」を挙げ、「上がりの段数が無限に続いていて『俺、これいけるかな? 大丈夫かな?』って自分の体力を心配しました。監督のこだわりが強くて、前、後ろから撮ったら、次は横から…。何回、上らせるんだよという感じでした」を苦笑いで振り返った。
羽田氏はドラマ化を喜びつつも「小説って書き終わっちゃうと、自分の手から離れるので、好き勝手やってくれという思いがあった。(設定の)老人と若者が出てくる以外、全く違う話になっていても、僕は怒ったりするつもりはありませんでした」と語った。
羽田氏は「『コンテクスト・オブ・ザ・デッド』という新作がプロモーションした割に全然売れなくて。だったら、『スクラップ・アンド・ビルド』を売った方が早いんじゃないかと思って、前日にここに来るのを決めました」と急きょ会見に出席した理由を明かし、会場の笑いを誘った。
また、羽田氏は、「よく『介護の小説ですね』と言われますが、そうではない。価値観が違う者同士が、顔が互いに見える距離にいた場合、どのようなコミュニケーションが生まれるのかを実験的に描きたかった」と説明した。
柄本も「おじいちゃんを…という話ではあるけど、30歳を前にしてこれからどうしていいのか分からない人物という点では、非常に普遍的なことが書かれていると思いました」と印象を語った。
ドラマはNHK総合で17日、午後9時~10時13分に放送。
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