振分親方、九重親方の早すぎる死を悼む 「あれだけ強い横綱を張っていた人が…」

2016年8月11日 / 16:57

九重親方を悼んだ振分親方

 「はっきよいKITTE土俵開き」イベントが11日、東京都内で行われ、振分親方(元高見盛関)とお笑いトリオのロバート(秋山竜次、山本博、馬場裕之)が登場した。

 イベント後の囲み取材で、7月31日に膵臓(すいぞう)がんで急逝した元横綱千代の富士の先代九重親方についてコメントを求められた振分親方。「話をする接点とかはあまりなかったんですよ。『おっ、頑張ってるか!』みたいにちょっと声をかけられることがあるぐらいで…」と明かしつつも「ちょっと(考えると)心の中が苦しくなりますね。あれだけ強い横綱を張っていた人が、こんなに早く亡くなってしまって…」と沈痛な面持ち。「残された自分たちとしては相撲界を盛り上げていけるよう頑張っていくだけ。それしかありません」と口をキュッと結んで、相撲界への尽力を誓った。

 JPタワーにある商業施設「KITTE」では、11日~28日、相撲の魅力を体感できる夏イベント「はっきよいKITTE」を開催。期間中、1Fアトリウムに本物の土俵を設置し、相撲を見て触って体感できる「大すもう展2016」や、親子で楽しめるワークショップ、子どもたちが親方に挑戦する「ちびっこ相撲KITTE場所」(20日)も開催される。

 ちびっこ相撲に参加予定の振分親方は「普段の稽古ではありますが、みんなの前でまわしを着けるのは引退相撲の時以来。約3年ぶり」としみじみ。子どもたちに稽古を通して「力士の体の大きさと強さを感じてほしい。あとは、誰でも相撲取りになれるということを伝えたい。相撲はルールも簡単。足の裏以外の部分が土俵に付いたら負けですから、こんなに簡単なルールはない」と力強くアピールした。

 28日には、横綱をはじめとする現役幕内力士が登場し、横綱の土俵入りや綱締め、迫力ある取組を間近で観覧できる「大相撲KITTE場所」も開催される。

 


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