映画「デビルズ・ダブル―ある影武者の物語―」の公開を前に、20日、東京都内で記者会見が行われ、原作者のラティフ・ヤヒア氏とタレントのデヴィ夫人が登場した。
本作の原作者でもあるラティフ氏は、サダム・フセインの息子で“狂気の申し子”と呼ばれたウダイ・フセインの影武者を、4年半にわたって強制的にさせられていた。
映画を見たラティフ氏は「見ながら、持っていたペットボトルを潰してしまった。拷問のシーンは見ていてつらく、痛みが戻ってくるようだった」と語った。
ウダイ・フセインの死については「彼の処刑の仕方については、アメリカに大きな怒りを感じた。殺害ではなく法で裁き、そこで自分も証言をしたかった」と悔しそうに話した。
また、ゲストで登場したデヴィ夫人は「ウダイが影武者を拷問していたという事実があったとは知らなかった」と衝撃の事実に驚いた様子。北朝鮮の金正日総書記の死について聞かれると「国民が地面を叩いて悲しんでいるのは、純粋に彼をあがめているからだと思う」とコメントした。
映画は、2012年1月13日からTOHOシネマズ六本木ヒルズほかで全国公開。