鹿賀丈史がジャベールを演じた、ミュージカル「レ・ミゼラブル」が12日、帝国劇場で千秋楽を迎え、出演者が観客に最後のあいさつを行った。
テナルディエ役の斎藤晴彦は「生涯味わったことのない幸福感でいっぱい」。ファンテーヌ役の岩崎宏美は「(出演中は)毎晩不安の中でしたが、今日から苦しい戦いから開放されるのと同時にすごく寂しい気分」と、涙をにじませた。コゼットを演じた神田沙也加は「私が客席から憧れ続けた方々と同じ舞台に立てて幸せ」と、声を詰まらせた。
鹿賀は「24年間、ジャン・バルジャンとジャベールを演じてきましたが、今回のジャベールは演技を変えました。私自身は満足しております」と、自信に溢れたスピーチに観客から大きな拍手が起こった。また、24年間使われたセットに触れ「今日で終わりなのに壊さないらしい。また、お目にかかるかもしれません」と再演の可能性を匂わせ、最後に「この舞台を支えてくださったお客さまに感謝します」と締めくくった。