映画「DON’T STOP」トークイベントが3日、東京都内で行われ、出演した作家で自由人の高橋歩氏と、俳優の小橋賢児が登場した。
これは、20代から70代の男女11人が、アメリカ大陸4200キロメートルを10日間で旅する様子を追ったドキュメンタリー。
本作で監督デビューを果たした小橋は、8歳からドラマや映画、舞台などで活躍していたが、“芸能界は本当にいたい場所ではなかった”と明かした。30代を前にして「俺、幸せじゃないじゃん」と思い、2007年に俳優業を停止し、渡米。以後、世界中を旅し、10年に帰国し、高橋氏と出会う。
そのとき「(体の)障害を理由に封印してしまった“アメリカに行って、ハーレーでルート66を走りたい”という友人の夢を実現させる旅に出る」と高橋氏から聞き「脳みそがスパークした」という小橋は、その場で旅の記録を映画化したいと熱望。「僕も若いころ、いろいろと理由をつけて諦めていた。でも、自分の直感を信じて諦めなければ、なんだってやれるってことに気が付いた。そのことは、旅や映画製作の中でもあらためて感じました」と振り返った。
一方、作家をはじめ、カフェバーや出版社の経営など、さまざまな分野で活動する高橋氏は、「人生は止まったら終わりだ。人間、自分にはうそをつけないと思うし、本当にやりたいことを諦めて、自分を嫌いになって、自信もなくして…みたいなのは、誰にでもあること。だから、この映画を見て、一度きりの人生を“俺もやってやる”みたいな気分になってもらえればいいかな」と語った。
映画は、9月8日から新宿武蔵野館ほか全国ロードショー。