「NHKロンドン五輪放送テーマソング」発表会が7日、東京都内で行われ、音楽グループ・いきものがかりの吉岡聖恵、水野良樹、山下穂尊が出席し、「風が吹いている」を初披露した。
吉岡は、テーマソングを担当することが決定したときの心境について「畏れ多いな、という思いもあったが、自分たちの曲がほんの少しでも選手の励みになってくれたらうれしい」と語った。
作詞・作曲を手掛けたリーダーの水野は「選手がクライマックスを迎える場面をイメージしながら作りました」と明かした。山下は「いつも以上に思い入れがあって、最終的に(7分40秒と)長い曲になったが、長さを感じさせない出来」と自信をのぞかせた。
オリンピックで印象的なシーンを聞かれた水野は、2004年のアテネ五輪体操男子団体の中継シーンを挙げた。日本のエース冨田洋之が着地する直前、同局の放送テーマソング、ゆずの「栄光の架橋」の歌詞に掛けて、刈谷富士雄アナウンサーが「伸身の新月面が描く放物線は、栄光への架け橋だ」と実況した場面だ。「先ほど、楽屋で見ていました。何度見ても鳥肌が立っちゃいます」と興奮気味に話し「曲と選手と応援する人たちの共有感がはっきりと出ていたシーンで、憧れです。そんなシーンに僕らも関われたら」と笑顔で語った。