女優の中原早苗さん(本名・深作早苗=ふかさく・さなえ)が15日に心不全のため東京都内の自宅で亡くなっていたことが18日、関係者から発表された。76歳だった。葬儀・告別式は近親者のみで行う。喪主は映画監督の長男深作健太(ふかさく・けんた)氏。
中原さんは東京都出身で、1953年18歳のときに映画「村八分」でデビュー。その後、日活の専属となり「太陽の季節」や「渡り鳥」シリーズに出演。64年にフリーになってからは、東映作品を中心に映画やテレビドラマで活躍。普通のおばさんから悪女まで幅広い役をこなせる名バイプレーヤーとして存在感を見せた。
65年に深作欣二監督と結婚。映画「仁義なき戦い」など深作作品にも出演した。2003年に夫を亡くしてからは、事実上芸能活動から身を引いていた。