<ライブレポート>The Biscats「日本武道館を目指します!」2025年の締め括りに開催した「がんばロカビリー」ツアー千秋楽で宣言

2026年1月6日 / 12:00

 2020年代に新しいロカビリームーヴメントを起こすべく奔走中、渋谷公会堂(LINE CUBE SHIBUYA)でのワンマンライブを大成功させたことでも注目を集めたハイブリッド・ロカビリーバンド、The Biscats。2025年12月29日【The Biscats TOUR 2025「がんばロカビリー」】千秋楽として品川インターシティホール公演を開催し、満員の観客の前で新たな目標を掲げた。そのライブの模様をここにレポートする。

<新たな伝説の幕開け「なんか震えてるんだけど、嬉しくて!」>

 「ビスキャッツ!」と叫び続けるキャッさん(※The Biscatsファンの呼称)たちに誘われるようにサポートメンバーのドラムス・ショウ&ピアノ・カノリューと共に現れたMisaki(vo)、Kenji(g)、Suke(b)は、今回のツアータイトルでもある最新シングル曲「がんばロカビリー」から「みんなで声合わせてがんばロカビリー 愛してるよ がんばロカビリー」とその歌詞通りみんなとゴキゲンに歌い叫び合い、その高い熱量のまま続く「Casino Royale」でも攻撃的にロールしていくハイブリッド・ロカビリーサウンドで爆上がり。冒頭から会場をひとつにしてみせる。

 Misaki「皆さん来てくださって、本当に本当に本当に本当に本当にありがとうございまーす! めちゃくちゃ嬉しい! なんか震えてるんだけど、嬉しくて!」Kenji「いやぁー、最高っすね。めちゃくちゃ良い景色。いぇーい!」Misaki「最初から楽しすぎてかっ飛ばしちゃって、興奮しちゃって。「がんばロカビリー」ツアー、全部で10公演あって、ついにファイナルを迎えてしまいました。終わるのが寂しい。でも、こんなにたくさんの方に集まっていただけて幸せです! 本当にありがとうございます!」と大喜びのメンバーたち。

 そして「ここにいる皆さん、今年1年めちゃくちゃがんばロカビリーしたと思うんですよ。今年1年がんばった自分自身に「おつかれ! 最高だったぜ!」と思って今日1日楽しんでもらえたら嬉しいです!」と、今日まで駆け抜けたみんなの2025年をハッピーに締め括るべく軽快でポップな「ノッてけ!Sunday」「Goody Goody Girl」「Sweet Jukebox」といった踊れるナンバーを連発。今が真冬であることを忘れるほどの熱くハートフルな音楽空間を生み出し、我々のこの1年の疲れもストレスも明るく吹き飛ばしていく。

<The Biscatsの唯一無二性を改めて体感させるライブ>

 そんな笑顔に溢れる客席を眺めながら「こんなにしあわせでいいのかなって思いますね! ありがとう! 最初から泣くところだったわ。今回の全国ツアーでは、セットリストを日替わりにする(※会場に合わせた楽曲披露するコーナーを用意)というものに初めて挑戦しました。これが結構大変だったんですけど、なんとか10公演乗り越えてやって参りました。皆さんが喜んでくださったので、やってよかったなと思います」とMisakiが語ると、「今日は東京ですから──」とアン・ルイス「六本木心中」のカバーを披露。キレッキレのロカビリーアレンジで大迫力のボーカルとバンドサウンドを響かせてみせた。

 その後も「ラストサマーデイ」で開放的なシンガロングを生み出したり、カノリューのピアノとMisakiのボーカルだけでコニー・フランシスの名曲「Where The Boys Are」を極上のバラードに昇華して魅了したり、Misakiの父親・久米浩司(dr)擁するBLACK CATSもカバーしていたロカビリーの名曲「Blue Suede Shoes」をKenjiメインボーカルで、ヒルビリー・バップスのカバーでも知られるネオロカビリーバンド・The Rockin’ Rebels「LET’S BOP」をSukeメインボーカルでお届けしたり(実はこのふたりが歌うロカビリーも一級品)と、The Biscatsの振り幅の広さを実感させる。

 さらには、前人未到の夢を叶えるべく走り続けるThe Biscatsの人生とも重なる「Right Now!!」をエモーショナルに歌い奏でていたかと思えば、続いてテレサ・テン「時の流れに身をまかせ」をアッパーなロカビリーナンバーに転生させて会場を扇情し、そのテンションのまま「恋はあせらず」ではドラマティックに展開していくバンドサウンドの上でクールに恋する女の子の心模様を歌い上げていく。今の時代、というか、これまでの音楽の歴史の中でも、ここまで多種多様な方向性に振り切ったロカビリーナンバーを体現しているバンドがいるだろうか。と改めて感じさせるセットリストであった。

<明日からじゃなく今日から「Road to 日本武道館」で!>

 客席の中央に設置したセカンドステージも活用しながら、縦長い空間の観客ひとりひとりを満足させるアプローチも印象的だったこの日のライブ。「今回は会場が大きいから、後ろの人たちが遠くて寂しいかなと思ってセカンドステージを用意してみました! ファイナルならではの試み。楽しかったね!」これも新しいロカビリームーヴメントを起こさんとするThe Biscatsらしい、どんなに会場が大きくなっても誰も置いていかない姿勢の表れと言えるだろう。なんて思っていたら、ライブの終盤に差し掛かるタイミングで、メンバーからさらなる高みを目指す為の超重大な宣言が飛び出した。

 Suke「今回のツアー、10公演。皆さん、ありがとうございました! ちなみに、全公演来た人!(「はーい!」と手を挙げる人たち)おー、すごい! みんな、拍手! 今日は来てくれた(ファンの)みんなもそうですけど、僕らがいつもお世話になっている人たちが全員来てくれているんで、この場をお借りして、2025年、どうもありがとうございました! 2026年もめちゃめちゃがんばロカビリーしていきますんで、応援よろしくお願いします!」

 Kenji「今年も振り返ると、たくさんライブをさせていただき、たくさんの方々に観ていただいて、今日もこんなにたくさん……年末の忙しいときに本当にありがとうございます! 無事にツアーファイナルを迎えられて、本当にたくさんの方々に支えてもらってThe Biscatsは成り立っているということを実感しています。皆さんにもっともっとロカビリーの楽しさを届ける為に働いて、働いて、働いて! ま、僕はたまに休みますけどね(笑)。働いてまいります! 来年もThe Biscatsをよろしくお願いします!」

 Misaki「今回のツアーは特に皆さんとの絆ができた期間だったなとすごく感じています。2025年は大変有難いことにたくさんのイベントのオファーをいただきました。とにかく今年はライブバンドらしくライブをたくさんして、皆さんと楽しく過ごしつつ、自分たち自身成長していく1年にしようと決めて活動させていただきました。たくさんオファーをいただいたというのは、皆さんが期待をしてくださり、The Biscatsに来てほしいって思っていただけた証でもあります。私たちもその期待に応えなければならないという気持ちで、本当に胸を張って全公演全力でやってきました。そんな中でいつも来てくれる皆さんが私たちのパワーを何倍も大きくしてくれて、The Biscatsは「本当にすごいね」って言ってもらえるようになりました。応援してくださる皆様が私たちを何倍にも強くしてくれています! 本当に本当にいつもありがとうございます。

 2024年に渋谷公会堂でライブをするという目標を達成しました。そして、今年はその次の年ということで、自分たちの中で思い悩むこともいっぱいあって。ライブをたくさんさせていただいて十分しあわせなんですけど、それでもやっぱり自分たちはもっともっと上に行きたいし、もっともっと期待に応えたい。それで、もどかしい気持ちも同時に持ちながら過ごした1年間でした。私自身、十何年以上ステージに立っていて、今年初めて「自分はあと何年ステージに立っていられるんだろうな」と自分自身と葛藤することが多かったです。でも、そんなとき、いつも皆さんの顔を思い出して「まだまだステージに立ってやるぞ」ってその度に奮い立たせてもらいました。それも本当に本当にありがとうございます。そして、ついにThe Biscatsは新しい宣言をすることを……心に決めました! 私たちThe Biscatsは、日本武道館を目指します!

 日本武道館は決して簡単な道ではございません。本当に本当に大変だと思います。なかには「何言ってんだよ。全然ムリだよ」と笑う人もいるかもしれません。でも、そんなことは私たちに関係ないです。ここにいつも応援してくださるみんながいるから、叶えられると信じています。渋谷公会堂も「ムリでしょ」って言われたし。けど、成し遂げることができました。それは自分たちがやり続けたことと、本当に皆さんが支えてくださったおかげです。だったら、武道館だってやってやろうじゃないか!って。ただね、それがいつになるかは分かりません。ただ、なるはやで。なるはや武道館って感じで、いつものギャルマインドでいけたらなって(笑)。でも、本当になるべく早く行きたいと思っています。それぐらいの覚悟を私たちは決めました。

 この前、推しリクというUSENのリクエスト企画で名だたるアーティストさんの中で1位に輝くことができたんですよ! それって私たちとキャッさんの絆なんですよ。そんなみんなとだったら、どこまででも行けるんじゃないかって本当に思っています。なので、明日からじゃなく今日から「Road to 武道館」で! よろしくお願いします! あとには引けませんよ。もう言ったからね。絶対にやんないと格好悪いから、絶対にやるんだよ!」

<「夢が強さを作るよ 勇気が自分を変えるよ」>

 日本武道館を目標に掲げるアーティストは数多くいるが、日本の純正なロカビリーバンドが武道館に立つというのは、実現すれば歴史的快挙とも言える偉業である。逆に言えば、難易度がとてつもなく高い。しかし、The Biscatsはそれぐらいの目標を達成しなければ、今の時代にロカビリームーヴメントを起こすという夢は叶わないと誰より実感している。ゆえに踏み切った。声を震わせながら宣言した。誰になんと言われようと武道館に立つことを決断した。そして、その決断をThe Biscatsを支えるスタッフたちも大きな覚悟のうえで了承し、この宣言の場に居合わせたファンも応援すると全身全霊の歓声で約束をした。

 こうして「Road to 武道館」の幕を開けたThe Biscatsは、そのテーマ曲のように感じられる「メッセージ」を「夢が強さを作るよ 勇気が自分を変えるよ 全てを心に受け入れて 愛で未来を照らすよ」と情感たっぷりの歌声と演奏で届けていく。そして「純愛クレイジー」「ハートのエース」「Teddy Boy」「take away」と百戦錬磨のキラーチューンたちをノンストップで畳み掛け、新たな目標への不安もプレッシャーも希望に昇華していくような爆発的なエネルギーでもって会場中を歓喜乱舞させていくのだが、この痛快すぎるロカビリーサウンドとそれに熱狂するオーディエンスの光景を武道館で体感できたら──と想像して目頭を熱くしていたのはきっと私だけじゃないだろう。

 本編が終わり、開演前の「ビスキャッツ!」を上回る声量で叫ばれるコールに満面の笑みで再登場したThe Biscatsは、この日最も艶やかでムーディなボーカル&サウンドで「Once in a Blue Moon」をお届けし、我々を心地良く漂わせながら最後に「I love you」と告げてトキメキまでプレゼント。Misakiも「終わりたくないね」とつぶやいていたが、誰もがこの特別な夜がいつまでも終わってほしくないと思っていたことだろう。そんなみんなをこのうえなくゴキゲンに2026年へと向かわせるべく、毎年ロカビリーの日(2月8日)恒例のロカフェスこと【ROCKABILLY FESTIVAL 2026 supported by 城東フルーツ】や4月4日開催のThe Biscats7周年記念パーティー、翌5日開催のファンクラブ限定イベント、3月のカバー楽曲配信リリース、5月7月にアルバムからの先行配信リリース、7月のニューアルバムリリースのアナウンスを。

 そして「Hot and Cool」でもって大団円に相応しいお祭り騒ぎを繰り広げていくのだが、完全燃焼のその先の大スパークを生み出すべくライブはダブルアンコールへ。The Biscatsの3人がMV撮影で初対面を果たしたメモリアルなロカビリーアンセム「バンビーナ」をオーラスに披露し、みんなで笑って歌って踊って最高の多幸感に包まれながら2025年最後のライブを締め括ってみせた。「2025年、The Biscatsへのご声援、本当に本当にありがとうございました! 今日宣言した武道館、ぜひ一緒に実現させてください! 2026年も皆さんお体に気をつけて、元気な姿でまた会いましょう! 以上、The Biscatsでした!」 

取材&テキスト:平賀哲雄
カメラマン:山田久美子

◎ライブ【The Biscats TOUR 2025「がんばロカビリー】
2025年12月29日(月)品川インターシティホール セットリスト:
01.がんばロカビリー
02.Casino Royale
MC
03.ノッてけ!Sunday
04.Goody Goody Girl
05.Sweet Jukebox
MC
06.六本木心中
07.ラストサマーデイ
08.Where The Boys Are (Vo.Misaki)
09.Blue Suede Shoes (Gt.Kenji)
10.LET’S BOP (W.ba Suke)
11.Right Now!!
12.時の流れに身をまかせ
13.恋はあせらず
MC
14.メッセージ
15.純愛クレイジー
16.ハートのエース
17.Teddy Boy
18.take away
アンコール
EC1.Once in a Blue Moon
EC2.Hot and Cool
WEC.バンビーナ

◎イベント情報
【ROCKABILLY FESTIVAL 2026 supported by 城東フルーツ】
2月8日(日)渋谷 duo MUSIC EXCHANGE
OPEN 16:00 / STRAT 17:00
出演:Good Spirits、The Biscats、Streetguns(from 韓国)、ダイヤ・ピアノ・サンタ、RODEO
SPECIAL GUEST:Conny
DJ:RAW-HIDE
MC:TAIGA
出店:GOOD ROCKIN’、SAVOY CLOTHING、SHIGEMI KAT CUT、原宿 Jack’s、BLUE VELVET’S
チケット:5,000円(tax in)※ドリンク代別
https://thebiscats.com/archives/1986

◎The Biscats オフィシャルYouTube
https://youtube.com/c/TheBiscatsChannel
◎The Biscats オフィシャルTiKTok
https://www.tiktok.com/@biscats_official
◎The Biscats オフィシャルHP
https://thebiscats.com/
◎The Biscats オフィシャルX
https://twitter.com/BiscatsStaff
◎The Biscats オフィシャルInstagram
https://www.instagram.com/biscats_staff/


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