lynch.、20周年プロジェクト第6弾【BLACK BEAUTY BEASTS】東京公演の公式レポート到着

2025年10月10日 / 15:30

 ロックバンド・lynch.の20周年プロジェクト第6弾を飾る、lynch.主催の豪華イベント【XX act:6 lynch. Presents「BLACK BEAUTY BEASTS」】東京公演の公式レポートが到着した。

 結成20周年を迎え、これを記念すべく昨年2024年末から“20th ANNIVERSARY PROJECT”を大々的に掲げて1年間通しての盛り上がりを見せているlynch.。2作のリテイク・アルバムのリリースやツアー、大きな会場でのメモリアルなライブ等、用意されていた10の“act”のうち、ちょうど折り返したところの第6弾が主催イベント【XX act:6 lynch. Presents「BLACK BEAUTY BEASTS」】だ。豪華ゲストを迎え、2019年に名古屋にて2デイズで行われたイベントが、約6年半ぶりに復活することとなった今回は、東名阪の3ヶ所での開催にパワーアップ。その初日となった9月15日Zepp DiverCity(TOKYO)公演には、D’ERLANGER、Plastic Tree、KIRITOと、まさにMCで葉月(Vo)が命名した“大先輩の背中を追い掛けさせていただく会”に相応しい超強力なラインナップが集結した。

 開幕早々、容赦のなさを見せつけたのはD’ERLANGER。一打一打、身体に突き刺さる程の音圧を叩き出すTetsu(Dr)、すっと心に染みる低音を奏でるSEELA(Ba)、優しく心地よいギターをかき鳴らすCIPHER(Gt)、そして力強さと包容力を併せ持った歌声を聴かせるkyo(Vo)が、一曲丸々通して向かい合い「BABY」を披露する。4人が作り出す世界に一気に引き込んだかと思えば、7曲MCなしで観る者をどこまでもヒリヒリ、ゾクゾクさせる、至高のロックンロール・ショーを繰り広げた。

 ステージに現れるや否や大歓声が上がったKIRITOは、「CROSS OVER THE WORLD LINE」をはじめとするラウドでヘヴィな楽曲たちを叩き付け会場全体をあっという間に掌握してしまう。かと思えば、前回開催時Angeloとして出演した際の自身の発言に被せる形で“「集団リンチの会」にようこそ!”等と茶目っ気たっぷりに放ち、彼を長年追ってきたファンはもちろん、初めて彼のライブを観る人の爆笑もさらい、ますます観客の心を手中に収めていく。

 悠介(lynch./Gt)がリクエストしたという「理科室」も交え、独特の浮遊感のあるナンバーからソリッドなロック・チューンまで、バラエティ豊かな楽曲たちで場内の熱量を高めていったPlastic Tree。そんな彼等がトドメに投下した「雨ニ唄エバ」では、楽器隊3人による音の豪雨のなか、有村竜太朗が黒い傘を片手に、儚くも揺るがない軸を持った唯一無二の声を響かせる。アンサンブルの凄まじい迫力や、それがもたらすもはや恐ろしいまでの浄化作用は圧巻の一言だった。

 “集団リンチの会”という言葉もあながち間違ってはいないのではと思えてくる程、一切の手加減のない大先輩たちのパフォーマンスを経て、ついに主催者 lynch.の出番がやってきた。真っ黒な衣装を身に纏い、玲央(Gt)、晁直(Dr)、明徳(Ba)、悠介(Gt)、そして葉月(Vo)が姿を現すと、新旧の名曲たちを織り交ぜた全10曲の猛烈な“反撃”が開始。紆余曲折ありながらも確かに20年生き抜いたバンドが、たとえ歴戦の猛者たちからの集中砲火を受けようとも、そう簡単に白旗を上げるわけがない――晁直の安定感のあるドラミングを土台に、明徳はスラップ等で魅せ、玲央と悠介は激しさと奥深さを兼ね備えたギター・サウンドを展開し、その上で葉月が極悪シャウトから艶やかなクリーン・トーンまでを自在に操り、確立されたlynch.らしさを炸裂させることで、これを証明してみせた。

 この日出演した3組への賛辞に続き葉月が語る。“僕たちは今年の年末、12月28日に東京ガーデンシアター、8,000キャパでワンマンが決まっています。これは僕たちにとっても大勝負です。なので、今日初めてlynch.を観るっていう人、たぶんたくさんいらっしゃると思うんですけど、その人たち全員に好きになってもらわないといけないです。そして有明に連れていきます。皆さんが好きなバンド、そのまま好きで構いません。今夜僕たちも好きになってください。よろしくお願いします!”

 そうしてさらにlynch.のライブに欠かせないキラーチューンたちを畳み掛けた後、最後に装填されたのは9月24日リリースの2ndリテイク・アルバム『THE AVOIDED SUN / SHADOWS』に収録される新曲「BRINGER」。年末に控える、20周年プロジェクトのラストを飾るワンマン・ライブ【XX act:FINAL lynch. 20TH ANNIVERSARY XX FINAL ACT「ALL THIS WE’LL GIVE YOU」】の舞台 東京ガーデンシアターに立つため、全てを懸けたというこの楽曲を、“俺たちの未来と、みんなの未来と、今日出てくれたバンドの未来のために”という葉月の言葉に続けて届ける。“I’M THE BRINGER OF LIGHT”――彼等を愛する人たちのために光をもたらす存在であり続けると所信表明をするこの曲。アグレッシブさとキャッチーさを両立させたlynch.の王道を行く音色に乗せた歌詞、特に“あとどれだけ歌えるだろう? あなたに会えるだろう?/命果て 途切れるまで 闇を奏でよう”の2行が印象的に響き渡った。

 “12月28日、東京ガーデンシアター、このシーンの未来のためにも絶対に成功させたいです。力を貸してください、よろしくお願いします!”と葉月の挨拶で締めくくられた【XX act:6 lynch. Presents「BLACK BEAUTY BEASTS」】初日公演。“漆黒の美しき獣たち”による狂宴は、“シーンの未来のため”という意味合いも込められた20周年イヤーのフィナーレに向けて、この後も大阪、名古屋へと続いていった。lynch.はなんばHatch公演でLM.C、摩天楼オペラ、BugLug、ΛrlequiΩ、名古屋 COMTEC PORTBASE公演ではJ、cali≠gari、Sadie、キズと相まみえた。シーンを創成、および繁栄に導いた先輩たち、lynch.と同じ時代を駆け抜け、共に発展に大きく貢献してきた同志たち、そしてシーンのこれからを率いていく後続たちが集う同イベントは、大変意義深いものになっていくだろう。

 lynch.のライブを体験できる場としては他に、10月13日から3日間にわたってSpotify O-WESTにて男性限定、女性限定、ファンクラブ“SHADOWS”限定公演がそれぞれ行われる【XX act:7 「LIMITED 3 DAYS」】と、2ndリテイク・アルバム『THE AVOIDED SUN / SHADOWS』を引っ提げ、10月24日の大阪 BIGCAT公演を皮切りに14都市を巡る全国ツアー【XX act:9 TOUR’25「THE AVOIDED SHADOWS」】も用意されている。そして12月28日には20周年イヤー集大成となるFINAL ACTとして、【lynch. 20TH ANNIVERSARY XX FINAL ACT「ALL THIS WE’LL GIVE YOU」】が東京ガーデンシアターにて決まっている。

Text:内堀文佳
Photos:マツモト ユウ

https://pc.lynch.jp/lynch._XX/index.html


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