リンゴ・スター、最新カントリーALより「ルック・アップ」のMV公開

2025年1月14日 / 10:00

 リンゴ・スターによる6年ぶりのフル・アルバムとなる『ルック・アップ』がリリースされ、タイトル・トラックのミュージック・ビデオが公開された。

 『ルック・アップ』は、T・ボーン・バーネットがプロデュースと楽曲の共同作曲を担当した新作カントリー・アルバムで、米ナッシュビルとロサンゼルスで録音された11のオリジナル曲が収録されている。

 『ルック・アップ』に収録される11曲のうち9曲は、T・ボーン・バーネットが単独あるいは共同で作曲したもので、残り2曲のうち一つはビリー・スワンが手掛け、もう一つはリンゴとブルース・シュガーの共作曲となっている。リンゴはすべての楽曲で歌とドラムを担当しているほか、アリソン・クラウスが参加したクロージング・ナンバー「サンクフル」では作曲にも加わっている。

 T・ボーン・バーネットはこのアルバムのため、アリソン・クラウス以外にもビリー・ストリングス、ラーキン・ポー、ルーシャス、モリー・タトルなど、現在、米ナッシュビルでもっとも勢いのある精鋭たちを起用。先行トラック「タイム・オン・マイ・ハンズ」は、T・ボーン・バーネットがポール・ケナリー、ダニエル・タシアン(ブルース・シュガーとともに本作の共同プロデューサーにも名を連ねる)の二人との共作となる。

 リンゴは生涯に亘ってカントリー・ミュージックを愛好してきたが、そのことは彼の輝かしいキャリアを通じて明らかであり、よく語られてきた。彼はザ・ビートルズに在籍していた時期(代表例は「アクト・ナチュラリー」、「消えた恋」、「ドント・パス・ミー・バイ」など)にも、それ以前のロリー・ストーム&ザ・ハリケーンズ時代にも、カントリー・ソングやカントリー調の楽曲を数多く演奏/作曲してきた。そして、彼のソロ2作目となった1970年作『カントリー・アルバム』は、その名の通りのカントリー・アルバムとなった。また、カントリーやブルースを心から愛していた彼は、10代のころに英ロンドンから米テキサスへ移住しようとしたこともあった。そのきっかけは、ライトニン・ホプキンスがヒューストンに住んでいると知ったことだった。

 この新作アルバムは、米ロサンゼルスで2022年に行われたイベントにてリンゴとT・ボーン・バーネットが偶然の再会を果たしたことで実現に向かって動き出した(二人の初対面は1970年代のことだった)。そこでリンゴは、当時制作していたEP用に楽曲を提供してほしいとT・ボーン・バーネットに依頼。バーネットはこの仕事に熱心に取り組み、いずれもカントリー調の楽曲を9つも作曲した。それが契機となり、リンゴ・スターは『ルック・アップ』の制作に乗り出した。そんな同作は、彼にとって50年以上ぶりのカントリー・アルバムにして、2019年以来のフル・アルバムとなる。

 「俺のカントリー・ミュージックへの愛はいまも昔も変わらない。だけどT・ボーンに曲を書いてほしいと頼んだときは、それがカントリー・ナンバーになるとは思ってもいなかった。でもご覧のように結局はそうなったし、それは素晴らしい楽曲だった」とリンゴは回想。「当時は一連のEPを作っているころだったから、俺はカントリーのEPを彼と作ろうかと考えた。でも彼が9曲も作ってきてくれたことで、アルバムを作るべきだと思ったんだ!実現させることができて本当に嬉しいよ。T・ボーンや、このレコードの制作に協力してくれた素晴らしいミュージシャンのみんなに、感謝と”ピース&ラヴ”の想いを伝えたい。作っていて楽しいアルバムだったし、聴いてくれるみんなにも楽しんでもらえるといいな」とコメントしている。

 T・ボーン・バーネットは、「俺は記憶を遡れる(あるいは遡りたいと思う)限り、ずっとリンゴ・スターのことが大好きだったし、彼の演奏や、歌や、彼の美学が大好きだった」と話し、「彼のあとに登場したドラマーはもれなく、ドラムに対する彼の独創的なアプローチの影響を受けている。それに彼はいつだって最高のロカビリー・シンガーだし、彼の歌うバラードも聴く人の心を揺さぶる。彼と一緒にこの作品を作れたことは、俺にとって60年来の夢が叶ったようなものだ。音楽業界で長く過ごしてきたけど、その中で俺が成し遂げてきたことはどれも、彼や彼のバンドが存在しなければあり得なかった。何よりこのアルバムは、俺や俺のような人たちに彼が与えてくれたものへの感謝を伝える作品なんだ」と述べている。

◎リリース情報
アルバム『ルック・アップ』
発売中
UICY-16264 3,300円(tax incl.)


音楽ニュースMUSIC NEWS

日向坂46、「光が差す方へ」をテーマにした16thSG『クリフハンガー』ジャケット・アートワーク公開

J-POP2025年12月24日

 日向坂46が、16thシングル『クリフハンガー』のジャケット・アートワークを公開した。  今作のジャケット・アートワークのテーマは「光が差す方へ」。暗闇の中で、季節感あふれるコートやニットをまとったメンバーが、空から舞い落ちる雪とともに発 … 続きを読む

テイラー・スウィフト、トラヴィス・ケルシーよりツアー終幕前に送られた手紙に感激「運命の人に出会う始まり」

洋楽2025年12月24日

 トラヴィス・ケルシーは詩人だが、“苦悩する詩人”ではないようだ。ドキュメンタリー・シリーズ『テイラー・スウィフト:ジ・エンド・オブ・アン・エラ』最終話の中で、テイラーは、2024年12月にツアーが幕を閉じる直前、現在の婚約者であるNFLの … 続きを読む

名誉伝説「いい日にします。」、2026年4月に初ワンマン開催を発表&新アーティスト写真公開

J-POP2025年12月24日

 二人組バンド・名誉伝説が、自身初となるワンマンライブ【ディア・ライフ】を、2026年4月1日のエイプリルフールに東京・東京キネマ倶楽部にて開催する。  本公演では、名誉伝説なりの“グッドミュージック”を鳴らし、新しい音楽の世界へと連れ出す … 続きを読む

ザ・キッド・ラロイ、全米No.1曲「Stay」の歌詞に関する誤解に言及「ジャスティンのヴァース以外は全部自分が書いた」

洋楽2025年12月24日

 ザ・キッド・ラロイが、ジャスティン・ビーバーとの2021年の大ヒット曲「Stay」をめぐる誤解に言及した。  今週火曜日に行った自身のTwitch配信『The Road to Before I Forget』で、ラロイは 「この曲の歌詞は … 続きを読む

ENHYPEN、7thミニアルバム『THE SIN : VANISH』第1章『No Way Back』映像公開

J-POP2025年12月24日

 ENHYPENが、HYBE LABELSのYouTubeチャンネルにて7thミニアルバム『THE SIN : VANISH』の『Chapter 1. <No Way Back>』を公開した。  本作は、新譜に込められた壮大な叙事詩の幕開け … 続きを読む

Willfriends

page top