<ライブレポート>光永亮太「夢のよう……」FLYING KIDS/岸谷香を迎えた音楽イベントでSPコラボ

2024年11月15日 / 13:00

 光永亮太がホストを務めるライブイベント【FM COCOLO FRIDAY NIGHT JUNCTION LIVE supported by HERBIS】が11月4日、ビルボードライブ大阪にて開催されライブレポートが到着した。

 本イベントはFM COCOLOが主催となり、同局で光永が担当するレギュラー番組『FRIDAY NIGHT JUNCTION』発の音楽イベントとして、今回で2回目の開催を迎える。今年は光永亮太のほか、来年でメジャーデビュー35周年を迎えるFLYING KIDS、そして今年でデビュー40周年を迎える岸谷香といった、ベテランアーティスト2組が出演。光永自身、「一年に一度のご褒美。ライブの魔法を身体で感じる一日」と語ったほど、音楽への愛がたっぷりと込められたステージの模様をお伝えしたい。

 FM COCOLOでおなじみのジングルが鳴り、まるでラジオ番組にゲストが登場するかのように光永亮太がステージに登場。この日はFLYNG KIDSのメンバーがハウスバンドも担当するという何とも贅沢なステージ。丸山史朗(Gt.)、竹本一匹(Per.)とともに、まずは光永亮太のソロステージからライブがスタート。

 1曲目にセレクトしたのは、2007年に発表したミニアルバム『COLORS OF LIFE』に収録された「Believe in love」。柔らかくも熱情のこもった歌声がリラクシンな空気を生み出し、ご機嫌に弾むリズムに導かれるように、フロアからは自然と手拍子が沸き起こる。ビルボードライブ大阪ならでの極上な音の響きもあって、早々に心地よい雰囲気がフロアを満たしていく。

 集まったオーディエンスに感謝の気持ちを伝えつつ、ラジオ番組の延長のように楽しんでほしいと言葉をかけると、次曲は昨年のメジャーデビュー20周年を記念して発表された「なんだかんだ」へ。光永自身のキャラクターを写し取ったようなグルーヴィなサウンド、そこに竹本の多角的に鳴り響くパーカッションがさらに高揚感を高めていく。オリジナルの楽曲とはまた違う、このイベントだからこそのサウンドにファンも大盛り上がり。光永も観客の表情を見つめ、柔らかな笑みを浮かべている。

 FLYNG KIDSは、9人編成でのライブということもあって、一気に大所帯なステージに。浜崎貴司(Vo.)が声を上げると、フロアの空気が一段と熱くなり「ファンキースター」からタイトルのままに至高のファンクサウンドがフロアを席巻していく。浜崎の武骨でいてラフな歌声、Elli(Vo./Cho.)との掛け合いはなんともセクシーで、バンドのテンションに呼応するように観客もご機嫌に体を揺らす。「大阪ー! まだまだ行くぞー! 思いきり盛り上がってください!」、浜崎の”らしさ”溢れる掛け声で「ディスカバリー」へと繋いでいく。1996年に発表された彼らのスマッシュソングのひとつで、疾走感高まるサウンドに夢中になった人も多いはず。ミラーボールが回るなか、ギターのリフが鳴り響いた瞬間、観客は両手を高く掲げて大盛り上がり。 FLYNG KIDSは来年でメジャーデビュー35周年を迎えることもあり、浜崎は「いつまでやれるかわからんけど、やるよ? たかだか35年。みんなが死ぬまで、いや死ぬのを見届けるつもりで!」とこれからの活動に意欲を見せつつ、35年歌い続けた歌をと披露したのはメジャーデビュー曲「幸せであるように」。ソウルフルなバラード曲に魅せられ、誰もが多幸感に満ちた表情を見せていた。

 「あの青春のボーカリスト!」と浜崎が迎え入れたのが岸谷香。赤のチェックパンツに黒のトップス、ブーツとパンキッシュな出で立ちで登場した彼女。この日はせっかくのビルボードライブ大阪でのステージということで、グランドピアノでの弾き語りでのステージに。さらに披露する楽曲も観客からのリクエストでその場で決めるという嬉しいサプライズも。観客は口々に大好きな曲名を声に上げると「何が出るかお楽しみに! どうしよっかな~」と応えたところで、さらりと「世界でいちばん熱い夏」を披露。言わずもがなの名曲ということもあって、誰もが青春のあの頃を思い返したようななんとも愛おしい表情で笑みを浮かべている。少しハスキーで甘酸っぱい彼女の歌声に酔いしれていると、岸谷はリクエストを上げた観客だろうか、じっと誰かの目を見つめ、次曲「M」へと繋いでいく。ピアノの旋律がさらりと鳴り響くだけで顔を見合わせたり、喜びで思わず飛び跳ねそうになったり。名曲の連投に興奮しきりの観客たち。ソロステージの最後には「ちょっとだけ」と「パパ」もさらりと弾いてみせたりと、嬉しいサプライズ尽くしのソロステージとなった。

「せっかくなのでコラボを!」と、光永をステージに呼び込む。光永は「もう……鳥肌!! 同じ舞台に立てるのは夢のようで、今日は魔法がかかっている」と興奮しきり。2人が選んだコラボ曲は1987年にリリースされた、Atlantic Starrの世界的大ヒット曲「ALWAYS」。岸谷が洋楽をカバーすることは多くはなく、しかも濃厚なラブソングということもあり「英語じゃないと歌えない!」と恥ずかしがりつつ、2人は互いに視線を交わしつつ美しい永遠の愛をしっとりと歌いあげた。

 光永のコラボステージはFLYNG KIDSとも続いていく。「僕の人生が大きく変わった曲。今もこの曲に励まされている。人生をかけて答え合わせをしたい」と、光永のメジャーデビュー曲「Always」をFLYNG KIDSの演奏の下、いつも以上にファンキーでソウルフルな歌声を響かせる。

 贅沢なコラボはまだまだ続く。浜崎が「青春! みんなの心のダイヤモンドですから!」と熱弁し、岸谷が再びステージに加わり出演者全員で披露したのは「Diamonds<ダイアモンド>」、そしてアンコール「風の吹き抜ける場所へ」。名曲続きのステージに誰もが口ずさみ、口角上がりっぱなしのまま幸せいっぱいの時間が過ぎていき、イベントのホストである光永も感無量の表情を見せながら、全11曲のステージが終了。

 光永が「年に一度のご褒美」と語っていた【FM COCOLO FRIDAY NIGHT JUNCTION LIVE】はリスナーにとっても思いはきっと同じ。また一年後、どんなステージで楽しませてくれるのか、期待したい。

 なお、11月15日、11月22日のFM COCOLO『FRIDAY NIGHT JUNCTION』にて、本イベントのライブ音源がオンエアされる。

TEXT:黒田奈保子
PHOTO:田浦ボン

◎番組情報
FM COCOLO『FRIDAY NIGHT JUNCTION』
毎週金曜日18:00~20:00
DJ:光永亮太
https://cocolo.jp/site/blog/5180


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