【米ビルボード・アルバム・チャート】テイラー・スウィフト『TTPD』通算14週目の1位、『ヴァルチャーズ2』初登場2位

2024年8月12日 / 10:30

 テイラー・スウィフトの『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』が通算14週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 1位に初登場した2024年5月4日付から7月20日付まで12週間連続で1位を独占した後、2週あけて先週(8月10日付)再び首位に返り咲き、今週(8月17日付)で通算14週目の首位を獲得した『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』。

 首位獲得週が14週間を超えたのは、2023年3月から今年の3月まで通算19週間を記録したモーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』(今週4位)以来で、女性アーティストでは2011年から2012年に通算24週間を記録したアデルの『21』以来の快挙を達成した。

 今週の集計期間(2024年8月2日~8月8日)に、セールスが84,000、ストリーミングが57,500(全31曲で7,543万回)、トラックによるユニットは500をそれぞれ記録して、累計142,000ユニットを獲得。ストリーミング・チャートではモーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』に次ぐ2位、セールス・チャートでは1位にランクインしている。

 前週からセールスが606%も増加したのは、新たに公式ウェブサイトで5種類のデジタル・アルバムがリリースされたからで、各4.99ドルで販売されたそれらのアルバムには、いずれも通常盤に収録された16曲とボーナス・トラックが各1曲ずつ収録されている。それぞれのボーナス・トラックは、「マイ・ボーイ・オンリー・ブレイクス・ヒズ・フェイヴァリット・トイズ」の初稿電話メモ・バージョンが収録されたアルバムが1種類、他の4種類には最近の【The Eras Tour】で披露されたライブ・バージョンがそれぞれ収録されている。さらに、公式ウェブサイトでは以前に限定でリリースされた3種類のデジタル・アルバムとサイン入りCDが再入荷。これまでリリースされた16種類のフィジカルもテイラーのラッキーナンバーとして知られる13%値引きされ、売上を強化させた。

 テイラー・スウィフトは、今週でBillboard 200での首位獲得総週を83週目に更新して、ソロ・アーティストとしてはエルヴィス・プレスリーのもつ67週をさらに引き離し、史上最長記録を塗り替えた。首位獲得総数としては自己最長記録を塗り替え、ジェイ・Zのもつ14作に並び、ザ・ビートルズ(19作)に続く史上2番目、ソロ・アーティストとしては同率のトップに立っている。

 続いて、今週2位には、イェー(カニエ・ウェスト)とタイ・ダラー・サインのコラボレーション・アルバム『ヴァルチャーズ2』が初登場して、カニエは通算13作目のTOP2入り、タイ・ダラー・サインは3作目のTOP10入りを果たした。

 『ヴァルチャーズ2』は、今年の2月24日付で1位に初登場した『ヴァルチャーズ1』の続編となる両者のコラボレーション・アルバムで、当初は翌月の3月8日にリリースされる予定だったが延期され、約5か月後の8月3日にリリースされた。

 初週(2024年8月2日~8月8日)はセールスが60,500、ストリーミングが46,000(5,044万回)、トラックによるユニットは500をそれぞれ記録して、累計107,000ユニットを獲得。ストリーミング・チャートでは6位、セールス・チャートでは2位にそれぞれランクインした。

 『ヴァルチャーズ2』は、8月3日にエクスプリシット・エディション、8月8日にクリーン・エディションがリリースされていて、公式ウェブサイトでは8月7日と8日に通常盤の16曲に加えそれぞれ異なるボーナス・トラックを収録した5種類のエクスプリシット・エディションがリリースされている。公式サイトでは、それぞれのデジタル・アルバムが5ドルで販売されていて、今週の集計期間中にはiTunes Storeでも4.99に値引きされている。

 先週4位に上昇したチャペル・ローンの『ザ・ライズ・アンド・フォール・オブ・ア・ミッドウェスト・プリンセス』は、米音楽フェス【ロラパルーザ 2024】への8月1日の出演を受けて前週から20%増加の64,000ユニットに上昇し、現時点での最高位となる3位に記録を更新した。

 モーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』(63,000ユニット / 2%減少)は先週の2位から4位にランクダウンして、ビリー・アイリッシュの『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』(57,000ユニット / 8%増加)は5位をキープした。

 そのビリー・アイリッシュと「Guess」のコラボ・バージョンをリリースしたチャーリーXCXの『ブラット』は、同曲の反響とデラックス盤のリリース効果で前週から39%増加の56,000にユニット数を伸ばし、先週の9位から6位に上昇している。

 先週3位にランクインしたザック・ブライアンの『ザ・グレート・アメリカン・バー・シーン』(51,000ユニット / 16%減少)は今週7位で、8位にはモーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(37,000ユニット / 1%減少)が先週の11位から上昇し、再びTOP10入りした。

 ノア・カーンの『スティック・シーズン』 (37,000ユニット / 5%減少)は先週の10位から9位に上昇し、先週8位にランクインした映画『ツイスターズ』(37,000ユニット / 16%減少)のサウンドトラックは今週10位にランクダウンしている。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは8月16日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』テイラー・スウィフト
2位『ヴァルチャーズ2』イェー&タイ・ダラー・サイン
3位『ザ・ライズ・アンド・フォール・オブ・ア・ミッドウェスト・プリンセス』チャペル・ローン
4位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォレン
5位『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』ビリー・アイリッシュ
6位『ブラット』チャーリーXCX
7位『ザ・グレート・アメリカン・バー・シーン』ザック・ブライアン
8位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
9位『スティック・シーズン』ノア・カーン
10位『ツイスターズ』サウンドトラック


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