<ライブレポート>Novel Core 目標の地、日本武道館で叫んだ“HERO”としての決意表明

2024年2月16日 / 18:00

 かねてより「デビューから3年以内に日本武道館公演をする」と公言してきたNovel Core。デビューから約2年3か月後に東京・日本武道館公演の開催を発表し、2024年1月17日に【ONEMAN LIVE -I AM THE- at BUDOKAN】 でその目標を達成した。本稿では、彼が歩んできた道のりがぎっしり詰まった、スペシャルな同公演をレポートする。

 開演前、すでに客席からはクラップが巻き起こっており、約7,500人がNovel Coreの登場を待ちわびていた。オープニング映像が終わるとステージの2階に、白い衣装に身を包んだNovel Coreが登場。会場が揺れるほど大きな歓声の中、「I AM THE」でライブをスタートさせる。気合いの入った眼差しでボースティングする姿は、見紛うことなき新時代のカリスマだ。大歓声の中階段をゆっくり降り、「約束果たしに来たぞ、日本武道館!」とシャウトすると「No Way Back」へ。熱狂した会場にマイクを向けると大合唱が巻き起こり、Novel Coreは満足そうな表情を見せる。続けて「俺はしょっぱなからフルスロットルで飛ばしますよ。自分がどう在りたいかで生き方決めろ、日本武道館!」と煽り、「WAGAMAMA MONDAIJI」へ。会場に響き渡る〈俺達 WAGAMAMA MONDAIJI〉の合唱に嬉しそうな笑顔を見せ、ステージを駆け回る。もちろん、モニターではお馴染みのキャラクターも暴れ回っていた。

 その勢いのまま「BABEL」がスタートすると会場のテンションはどんどん上がっていき、武道館が大きく揺れる。「俺らみたいにさ、ひとつ頭飛び抜けた奴らが何て呼ばれるか知ってる? 成功者でも革命家でもない……」と語ったところで、サウンドがストップ。「JUST NOISE」というタイトルコールで、曲が始まった。ダンサーを引き連れてのパフォーマンスは圧倒的で、モニターに映った流れる汗も美しい。さらに「忖度も迎合もハナからくそくらえだよ」と吐き捨てて「TROUBLE」「FREAK PARADE」と勢いは止まらない。「blue print」の自身のラップパートをサラッと披露すると、「DAWN」へ。階段の高い位置で足をかけてエモーショナルに歌う姿は、まるで新時代を築いていく先導者のようだ。「2024年1月17日、この日を待ってたぞ。日本武道館」の言葉で赤い照明に変わると、「Metafiction」がスタート。再び会場中の手が上がり、“ここがライブの終盤”と言っても過言ではないほど、とてつもない熱気を見せていた。

 約40分のオープニングパートを一気に駆け抜けると、イヤモニを外して歓声を聴き、満足そうな表情を見せるNovel Core。そして「いろんな思いでここに立ってるんだけど、いちばんは楽しみたいです。だって、一生に一度しかないんだもん、初の武道館は。わかんないよ、これから毎年やるかもしれないしさ。矢沢永吉さんみたいに何百回もやるかもしんないよ?」と観客を沸かせていく。さらに「俺が大事にしたいのは一体感なんだよね。皆さんも今日のライブの主役です。一緒に最高のライブを作りましょう」と語って、次の流れを決めるためにOUTER(Novel Coreのファンの呼称)を指名して「チルい曲」「バラード」「タオルを振り回すような楽しいと思える曲」の3択を出す。「タオルを振り回すような楽しいと思える曲」が選ばれた結果、始まったのは「BYE BYE」。待ってましたとばかりに会場にタオルが舞うと、再びエンジンがかかっていく。続く「独創ファンタジスタ」では、クラップも〈ドレミファソラシド〉〈BA KA NI NA RE BA I I〉の合唱もばっちり。まさに一体感が会場を包んでいた。「やっぱ俺たちって、人を踊らせる天才」と笑顔を見せたかと思うと、「SORRY, I’M A GENIUS -Mega Remix-」が飛び出す。ここでも「ソールドアウト!」と観客に声を出させたり、自身もダンスをしたり。さらに「DOG -freestyle-」で、バチバチのラップも披露していった。

 ハウスバンド=THE WILL RABBITSによる「Inst “I AM THE” by THE WILL RABBITS」を挟むと、衣装チェンジをしたNovel Coreが再びステージに登場。ダンサーたちとともに「TYPHOON」を歌って踊っていく。「後半戦行く準備はできてますか!」と「iCoN」を披露すると、大きな歓声が響き渡っていった。

 MCでは、「さっき初披露でダンスしたけど、今後もっと踊ります。次の次の次の次の『D.U.N.K.』くらいで呼んでください、日髙さん」と宣言して、さらに進化していくことを匂わせていた。続けて「人生、何かやろうとするといろんなやっかみだとか、嫌味を言われたりすると思うんだけど、俺のことを応援してくれるみんなには、気にしないでほしいです。変なことしてた奴らのほうが教科書載ってんだよ。教科書に載るようなやべぇ生き方しようぜってこと! これだけは誰にも負けないっていう武器をひとつ見つけるためだけに、一生を使ってください」と熱く語っていく。そして「じゃあ、そんな俺の武器は何だと思う? ラップ? ファッション? 歌? 最近始めたダンスですか? 全部違う。俺の武器はたったひとつ。……どんなに不可能と言われるような出来事に直面したときでもほくそ笑みながら直進していく、大馬鹿っぷりだよ」と言い放ち、そのまま「A GREAT FOOL」がスタートする。なんと美しい流れなのだろうか。会場も大いに沸き、大歓声が巻き起こる。曲中「せっかくだし、フリースタイルでもやる?」とフリースタイルラップやコール&レスポンスを織り交ぜ、さらに観客を熱狂させてった。

 ここで新曲「カミサマキドリ feat. Takuya Yamanaka」へ。なんとTHE ORAL CIGARETTESの山中拓也も登場し、「武道館、踊れ!」「全員手上げてちょうだい!」と、ふたりで楽しそうに声を出していった。山中がステージを後にすると、Novel Coreは「ちなみに今日、いっぱい新曲やってるけど気づいてる? 今日、日付変わったらアルバム出るから」と、サプライズ発表。1月18日は自身の誕生日ということもあり、「さすがに誕生日に1位ちょうだいよ?」とかわいらしく誕生日プレゼントのおねだりをする場面も。「アルバムからもう1曲新曲やろうか」で「RULERS」をかますと、メジャーデビュー1stシングル「SOBER ROCK」へ。「ようやくこれを日本武道館で歌う日が来たぞ!」とその場にいる全員で同曲を歌っていく。モニターにはオンステージカメラの映像が映し出されており、Novel Coreが見ている景色を観客にもおすそ分け。曲中「俺にはたくさんの仲間がいるぜ」と言ってダンサーが登場していたが、“仲間”はここに集まっているOUTER全員を指しているのだろうと思わされた。

 あたたかな空気が広がると、これまでの自身について語っていくNovel Core。その中でも彼にとって大きな出来事だったのが、SKY-HIとの出会いだ。「当時理解者が少なくて、味方してくれる人とか、俺のことを大切に思ってくれる人が本当に少なかったのね。でも日髙さんは声を掛けてくれて、仲良くしてくれました。2017年、SKY-HI名義で日本武道館2DAYSを成功させたんだけど、俺はそれを見て『続けていたらいつかこんな景色が見れるんだな』って信じて走り続けてきました。改めてSKY-HIにお礼を言わせてください」と感謝を伝える。「メジャーデビューシングルのサビに、俺にとっていちばん大切な曲のサビの歌詞を入れようって俺は決めました。その俺にとってとてつもなく大切な楽曲をどうしてもここで歌いたいです」と、SKY-HIの「Over the Moon」を丁寧にカバー。途中、涙を見せたNovel Coreを支えるかのように、手を振ってパフォーマンスをサポートするOUTERたちの姿も感動的であった。続けて「Right Here」「Letter」「EVE」で両親への感謝や自身の決意を伝えていく。じんとした空気を一転させたのは「No Pressure」、そして「Green Light」。再び会場を明るく照らし、Novel Coreにも笑顔が戻っていった。

 彼が音楽の道を目指したきっかけは、中学の頃の合唱コンクールだというのは広く知られている。オーケストラの指揮者を目指すも挫折してしまったと話し、「その夢、叶えてもいいですか? みんなと一緒に育ててきたって胸を張って言えるこの曲を、この形で歌いたいです」と「THANKS, ALL MY TEARS」を披露することに。モニターに合唱隊が映し出され、合唱スタイルで「ジェンガ」と続けて歌ってみせた。

 ラストMCでは「しんどくなったら人を頼ってください。ひとりで生きていこうとしないでください。ひねくれないでください。近くに理解しようとしてくれている人はいます。探してください」、「もしも、自分の周りにそんな人本当にいないよって思うんだったら、俺がその1人目になります。だからひとりで生きていこうとしないでください」と語りかけていく。そして「俺にもあったんだよ。仲間なんていなくたっていいよって。ひねくれて、逃げて、自分から壁作って。でも、自分に素直に生きてきたら、こういう景色が待ってました。助けてくれるスタッフも、やりたいことを応援してくれるファンも、『ケツは持つから好きにやれ』って言ってくれる日髙さんもいます。BMSGの仲間だっているよ」と自身の経験を重ね、「俺にだってできたんだからみんなだって絶対できます。夢があるなら追いかけてください。2024年1月17日に、日本武道館のステージの上から『俺だけはどんなことがあっても絶対みんなの味方だよ』ってでっかい声で叫んでいたラッパーがひとりいたこと、絶対に忘れないでください」と聞く人の心を打つMCを展開していった。ラストナンバーは、「HERO」。スマートフォンのフラッシュライトが輝く中、渾身のパフォーマンスをしたNovel Coreは、「また必ずライブで会いましょう! あなたのヒーロー、Novel Coreでした」となんとも晴れやかな表情をしてステージを後にした。

 するとライブタイトルが【ONEMAN LIVE -I AM THE HERO- at BUDOKAN】に変わり、エンドロールが流れていく。そこにはリアルタイムのステージ裏の様子が。演者、スタッフ、そして駆けつけたSKY-HIとハグを交わし、涙を見せるNovel Core。彼が語った通り、「誰かを頼る」ことの素晴らしさが伝わってきた気がした。ちなみに、同公演にはBMSGのアーティストたちが多々観覧に来ていたが、終始声を出したり、手を上げたりと大盛り上がり。Novel Coreの言う「仲間」がいかにあたたかい存在かを知ることもできた。これからもNovel Coreは多くの仲間たちと一緒にさらに飛躍していくのだろう。

Text by 高橋梓
Photo by Satoshi Hata

◎公演情報
【ONEMAN LIVE -I AM THE HERO- at BUDOKAN】
2024年1月17日(水) 東京・日本武道館


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